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突然!異世界ライフ~とりあえずのんびり生きていこうと思います~  作者: おる・かん
第3章・ライクニフ国
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その頃留守番組は・・・

本日0時から2時間毎に更新したいと思います。

今日1日だけなんですけどね。

理由としてはですね、本日作者の誕生日と言う事で何か読者様に向けてやりたいなぁと思いまして。

何が1番喜んでもらえるかと考えましたら、まぁ.....やっぱ更新ですよね。

って訳でコレを含めて12話、更新していきたいと思います。

カズキ達が順調にダンジョンを進んでいる頃、残された留守番組はと言うと.....


「次は~、カズちゃんが5歳の頃よ~」

「.....おぉ.....とても可愛い.....」

「見てるだけで癒されるっすね」

「とても愛らしくて、私もキュンキュンしてますわ」


ミリアによって、過去のカズキの映像を披露されていたのであった。


この世界、ミーアゼルクにテレビでビデオのような技術はまだ存在していない。

タカシが必死になってなんとか再現出来ないかと頑張っているのだが、完成はまだまだ当分先になるだろう。

ジンもタカシのその意気込みを知っている為、他の物のように日本から仕入れてた物を魔改造するという事もなく静かにタカシが作り出すまでは大人しく見守っているのだ。


しかしミリアにそのような配慮は無い。

彼女はどこまでも自由なのだ。


ミリアは皆が見やすいようにビデオをテレビに繋げ、大画面で過去のカズキ自慢をしている。


「これは~、カズちゃんが幼稚園のかけっこで1位を取った時の映像よ~」


ドヤ顔で我が子の過去の栄光を自慢げに話すミリアの横テレビには、真剣な顔をして必死に走っている幼い頃のカズキの映像が映し出されていた。


「ふあぁぁッ!これはヤバいっす!」

「.....ちょこちょこ.....必死に走ってる姿.....萌える.....」

「私、あまりの可愛さに頭が変になってしまいますわ」


ネル、フローラ、リリーナは幼いカズキの姿にメロメロになっていた。


「次は~.....これよ~」


ミリアの言葉の後、映像が切り替わる。


「これは~、カズちゃんが怖い夢を見て、泣きながら私の部屋まで来た時の映像よ~」


そこには泣きながらミリアの足しがみ付き、優しくミリアに撫でられているカズキの姿が映っていた。


カズキがこの場に居れば、『何でそんな映像があるんだよっ!!』っと言いながら羞恥に悶えていただろう。

知らぬことが幸せという事が世の中にはあるのだ。


「次は~――」


そう言いながらカズキの映像を次々と見ていく4人。


カズキが中学生ぐらいの映像になった時、ネルがミリアに訊ねた。


「何か急にカズキ様の髪が短くなってるっすね?似合ってるっすけど.....何でなんすか?」


中学の入学式の時には若干長かったカズキの髪が、少し経った頃の映像では急に短くなっていたのだ。

髪を切ったにしてはバッサリと短くなっており、ネルは何故なんだろうと思ったのだ。


「あぁ~、それはね~カズちゃんって可愛い顔してるでしょう~?だからよく女の子に間違えられてたのよ~。カズちゃんはそれが嫌だったみたいで、バッサリと短くしたのよ~」


カズキの顔はとてもミリアに似ている。

その為に幼い頃のカズキの顔は、女の子と言われても違和感ない程だ。

高校生ぐらいになってからは男らしさも出てくるので、女性に間違えられる事は少なくなってくるのだが、それでもカズキに迫る同性は多かった。


「そうそう~、この頃のカズちゃんはこんな物を書いてたのよ~?」


そう言ってミリアが取り出した一冊の学習ノート、そこには日本語で『暗黒の書・禁書の章』と書かれていた。

カズキの黒歴史である。


「なんで書が2個出てくるんすかね?暗黒の書なのか禁書なのかどっちなんすかね?」

「.....分からない.....何故.....?」

「きっと私達では想像も出来ない理由があるのですわ」


特に理由などはないのでそっとしておいてあげて欲しい。


カズキはこのノートを処分しようと実家を隈なく探したのだが見つからず、既に自分が何かの拍子に処分したのだろうと結論付けていた。

ミリアが所持している等とは露にも思わず.....


「どれどれ?.....何かの技の構成とか考えてたのを書き残してたんすかね?」

「.....『暗黒閃光雷鳴剣』.....『ダークシャイニングライトニングソード』って.....読むらしい.....」

「きっとご自分で武器を作りたかったのですわ!その為に色々ろ属性付与等を考えていたに違いありませんわ!」


カズキの公開処刑が本人の知らぬ所で行われていた。


「こんな感じかしら~?」


そう言ってミリアは剣を作り出す。

その剣は、闇と光が入り交ざったような刀身をしており、バチバチと電気が走っていた。


「おお~っ!多分それっすね!」

「.....とても強そう.....」

「幼い事からこのような武器を思いつくなんて.....やはりカズキ様は素晴らしいですわ」


今、この場にカズキは居ないのでこの4人をツッコむ人は存在しない。


「これは.....魔法なんすかね?」

「.....『煉獄黒炎波』.....『ヘルブラックフレア』って.....言うらしい.....」

「相手を焼き尽くすまでは燃え尽きる事の無い黒い炎って書かれてますわね」

「こんな感じかしら~?」


ミリアはそう言って、自分の手のひらから黒い炎を出現させる。


「凄い禍々しい炎っすね」

「.....とても恐ろしい.....魔力を感じる.....」

「怖いですわね.....このような恐ろしい魔法も考えついてしまうなんて.....」


もう1度言うが、ツッコミは存在しない。


「次は.....防具っすかね?」

「.....『触手鎧』.....変わった名前は付いてない.....でも効果がちょっとエッチ.....」

「触手で捉えた相手が女性の場合、そ、その.....卑猥ですわ!」


3人はそのノートに書かれた設定を読み、顔を赤らめる。


「こんな感じかしら~?」


ミリアはそう言って、自分の身体に触手鎧を出現させる。

ヌルヌルした触手が鎧から伸びており、ウネウネと蠢いている。


「.....流石にちょっと気持ち悪いっすね.....カズキ様はこういうのが好きなんすかね?」

「.....同意.....ウネウネと.....凄く気持ち悪い.....でも.....カズキ様が望むなら.....」

「.....何かとてもおぞましい物を見た気分ですわ.....でも、カズキ様が望むなら答えるのが妻の務めですわ」


もう止めてっ!カズキのライフはもうゼロよっ!!


こうしてその後も4人は、カズキの黒歴史をじっくりと読みながら考察していくのだった。


カズキよ.....強く生きて欲しい.....

閑話として章の最後に書こうかなって思ってたんですが、3章終わりまでに少し間が空きそうなのでここで挟む事にしました。

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