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長い1日の始まり②

「よし、ここからはまた俺が説明してやろう。存分に驚くがいいっ!」


はっはっはっ!と笑いながら、手に腰を当てながら、ズビシッ!!と指を指す親父。

しかし、残念ながらその方向に俺はいない。おしいっ!あと45度程右だ。

どうやら、先ほどの目のダメージが回復しきっていないのだろう。

そんな父親の少し残念な場面を見せられた俺は、なんとも言えない気持ちになっても仕方のない事だろう。

おかげで、少し緊張もほぐれたし、もしかしてこれを狙ってわざとか?っと、一瞬考えもしたが、ノリと勢いで生きてる節のある親父だ。きっと素なんだろうな....


「親父、残念ながら俺はこっちだ。んで?次は何があるんだ?」


張り切ってる親父を見ていると、あまりいい予感はしない。

そんな俺の思いとは裏腹に、親父はニヤリと笑う。


「ふふふ、それは見てのお楽しみだ。じゃあ、やるか。フンっ!!」


そんな言葉と共に、気合いを入れた瞬間、地面から緑色の光が漏れ出し、魔法陣のような模様が浮かび上がる。

直径50mはありそうな、巨大な魔法陣は、どんどん光を強くしていき、直視できない程の眩しさになったかと思えば、その光はすぐに消えた。

消えた魔法陣の中に目を向けると、俺は目を見開き、口をポカーンと開け、そのあまりにも現実離れした光景を、硬直して、ただ見上げる事しか出来なかった。


「お呼びですかな?主殿。おや?そちらの方は?」


突然現れた、2体の竜にしか見えない、巨大な生物の片方が声を発する。

声を発したであろう竜は、黒い鱗に覆われ、某有名ゲームのバハ〇ートと言われても納得するほどの迫力である。その隣いるもう1体の竜は、一回り小柄ながらも、神々しさすら感じるような綺麗な白い鱗をしていた。


「おうっ!急に呼んで悪いな。あっ、こいつ俺の息子な。今日からこっちで暮らすから、色々面倒みてやってくれよ」


俺が呆けてる間に、親父が軽い口調で俺の事を紹介する。


「おおっ!これはこれは、若様、我のは名はマッシュ。隣にいるのが我の妻の....」

「ポテチでございます、若様。夫共々、よろしくお願いします」


2体にとっては笑顔のつもりなのだろう。牙をむき出しにし、首を下げ、顔を近づけながらそう言ってくる。

デカっ!牙もめっちゃトゲトゲだし、つーか、怖いわっ!!

思わず顔が引き攣りそうになるのを、必至に堪える。

あと、微妙に顔に掛かる息が生臭いし.....

それにしても、なんつー名前だよ!マッシュは分からんでもないけど、ポテチって....

見た目、神々しいのだけに、何ともいえない気持ちになる!

どうせ名付けたのは親父なんだろうなぁ....

まさか、デフォルトじゃないよね?もしそうなら、迂闊にツッコんだら失礼だよな?

ここはスルーだ!わはははっ、俺の華麗なスルー術をみよっ!


「神代和樹です。こちらこそよろしくお願いします」

「うむ、うむ、若様に害を成そうする者は、我らが薙ぎ払ってくれよう!」

「ええ、ブレスで所属する国ごと消し飛ばしてみせますので、ご安心してください」


震えそうになる声を押さえ、なんとか挨拶をする。

それにしてもポテチさん!?発言が物騒すぎるよ!

見た目は凄く冷静で知的に見えるのに、発言が怖すぎませんかね?


「あの、出来れば、もう少し穏便にお願いしますね?」

「うむ、お任せくだされ」

「遠慮なく、頼ってくださいね」

「あ、はい、その時はお願いします」


無理です!なんて言える訳もないので、なんとか笑みを浮かべ、答える。


「よし、顔合わせも終わったし、戻っていいぞ。ありがとな!」


親父がそう言いながら手を動かすと、再び地面が激しく光ると、2体は音も無く消えていった。


「どーよ?驚いたか?驚いただろう?」


ニヤニヤと問いかけてくる親父の顔をがムカつくが、ここで喧嘩になると母さんからのお説教は確実だろう。


「驚いたし、めっちゃ怖かったわ....今のは?」

「あの2体は、この場所....家?敷地?領土?ん~・・・?まぁ、ここの警備担当の代表みたいなもんだ!」

「ところで、あの名前は?」

「おう、仲良くなった時に、俺が付けてやったぞ。丁度、その時、マッシュポ〇トが喰いたくてなぁ~」


わはははと笑う親父。名づけのセンスは無いみたいである。

ポテチさんが不憫でならない.....


「んで、どうよ?そろそろここが異世界ってのを信じたか?」

「まぁ、なんとか?夢とかドッキリって訳じゃないんだな....まだ現実を受け入れるのに抵抗はあるけどな....」

「最初はそんなもんだろ。すぐに慣れるから大丈夫だ。それよりも飯にしようぜ。後の話は飯食ってからだ。お~い、母さん頼む!」

「わかったわ~。じゃあ行くわね~」


親父がそういうと、母さんがまた指を振って、景色が変わった。

きっとまた、転移魔法とやらだろう。

移動した場所は、豪華なテーブルや椅子があり、なにやらいい匂いがしてくる。

どうやらここが食事をする部屋みたいだ。物珍しに周りをキョロキョロと見渡しながら、

異世界にしかない、美味しい食材とか料理みたいなのもあるのかな?

ちょっと楽しみだな。

椅子に座りながら内心、少しワクワクと期待をしながら料理を待つ。






運ばれた料理は、白ご飯に味噌汁、漬物、鮭の塩焼きに目玉焼きといった、もの凄く慣れ親しんだ、日本のご飯だった。


「やっぱり、朝飯はこれだよな!うん、美味いっ!」


呑気にご飯を味わう親父だが、俺は内心ガッカリだよ!

俺の期待を返せ!と言いたくはあるが、出されたご飯はとても美味しかったので、よしとしよう。

作ってくれた人にも失礼だしな。うん、美味しいは正義。それでいいじゃないか!

食事が終わり、出されたお茶を飲んで、一息入れていると


「飯も食って落ち着いたし、色々聞きたい事とかあるんじゃないか?」


親父がそう聞いてくる。

聞きたい事があり過ぎて、何から聞いていいのか、分からないぐらいだ。

ここは慌てずに、一つ一つ聞いていくのがいいだろう。

焦るな、落ち着け。と自分に言い聞かせるように、深く深呼吸をする。


「まず、ここが異世界っては分かったけど、ここは何処なんだ?」

「ここはこっちの世界、ミーアゼルクと呼ばれる世界の浮遊大陸、まぁ、空飛ぶ島みたいなもんだ。その大陸の上にある場所だな」

「こっちの世界では、島とか大陸は全部空に浮かんでんのか?」

「いや、それはここだけだ。下界にはちゃんと、地球みたいに海や大陸があって、色々な国もあるぞ。地球と違って、色々な種族がいるけどな」

「なんでこんな場所に?」

「昔色々あってな。まぁ、面倒になって下界との関係を断ったって事だ。完全にって訳じゃないけどな」

「下界との関係とやらは一先ず置いておくとして、こっちで生活せずに、地球で生活してたのはなんでなんだ?」

「それは俺の都合だな。まぁ、難しい話じゃない。親父とおふくろにお前を見せてやりたかったってだけだ」


じいちゃんとばあちゃんの為か。

親父は兄弟がいないから、二人にとって俺は唯一の孫。

小さい頃から、それはもう可愛がってもらった。

じんちゃんは10年前に、ばあちゃんも5年前に他界してしまったが、今でも優しい二人の事は、大好きである。

アレ?そういや、母さんにも両親とかいるのかな?聞いた事ないな....

まぁ、今はいいか。


「それで、俺がこっちに連れてこられた理由で、俺がいると地球と母さんが危ないってのはどうゆう意味だ?」

「お前は、母さんの子だからな、向こうの人間は持ってない、魔力を体内に持ってる。

魔法を使ったりすると消費して減るが、周囲に魔力があれば、減った分を身体が勝手に補充しようとする。地球に魔力は無いと思われているが、厳密にはある。地球の中心にな。ただ、それは星を維持する為の核のようなもので地表には溢れていないんだ。お前の成長と共に魔力の器も成長する。そうなるとお前の身体は魔力枯渇に近い状態に近づいていく訳だ。本来なら少し身体が重いとか鈍い程度で済む話なんだが、俺が思う以上にお前の器が大きくなってたみたいでな....想定以上の力で星の魔力を吸い出したんだ。慌てて母さんがその流れを抑え込んだんだが、それだと今度は母さんが危なくなってくるんだ」

「どういう事だ?なんで母さんが?」

「母さんは本来、こっちの世界を管理していた女神様でな、魔力も自身で作り出せるから尽きる事はないんだ。ただ、作り出すといっても一瞬で無限にってのは無理だ。それに母さんは魔力を核に注いでくれてたんだ。地球を維持する為にな。まぁ....俺たちが思ってる以上に地球は危なかった訳だな....母さんがお前の身体の異変を察知して慌てて抑え込んだのはいいが、さっきも言ったがお前の力が強すぎた。

抑えこんだ力を強引に破ろうとして魔力を回復しようとしだしたんだ。そうなると母さんの魔力まで吸われかねんからな」

「母さんは自分で魔力を作れるんだろ?俺に吸われても大丈夫なんじゃないか?いまいちピンとこないんだが....」

「そうだな....お前がイメージしやすいように言うとだな、お前と母さんの器をプールだと思ってくれ。お前の方は水が空に近く勝手にドンドン大きくなるプール、母さんの方は水が並々と入っていてホースで水が補給され続けてる100mプールって感じだな。で、だ。お前は母さんのプールの底に大穴を開けて、自分のプールに水を満たそうとしている、ってのが今の状況だ。母さんが星に魔力を注ぐってのはこの溢れた水の分を注いでたに過ぎんからな、星への供給をやめてもいずれお前に吸いつくされる事になるって事だ」

「....吸い付くされるとどうなるんだ?」

「....母さんは基本、魔力の塊みたいなものだからな....吸い付くされたら消滅する.....母さんがいなくなれば、今度は星の魔力しかなくなるからな.....」

「....そっか....俺が居る事で地球も母さんも殺してしまう事になるんだな.....」


衝撃の事実に俺は力なく頭を垂れる。

なんだよそれ....

俺のショックを感じ取ってか、母さんが俺の頭の後ろに両手を回し胸に抱えこんでくる。


「カズちゃん....ごめんね....カズちゃんに辛い思いをさせる不甲斐ないママを許してね....」


震える声でそう言いながらギュっと俺を抱く腕に力をいれる。

のだが....

待って!ちょっ!?息がっ!力強っ!離れねぇ!!死ぬ死ぬっ!死んじゃうっ!!

ギブギブ!と背中を必至でバンバン叩くが『ごめんねぇ』と泣きながら離してくれる様子はない。

あ....俺、死んだ....

そう諦めかけた俺を助けてくれたのはアリアであった。

いやぁ、死ぬかと思った。27歳のいい大人の死因が母親の胸で窒息死とかないわぁ....

そんな死因とか死んでも死にきれんわ。

助けたアリアにお礼を言おうとすると


「うっうっ....なんてお可哀想なカズキ様....御労しいっ!」


ガバッと抱きかかえられ第2ラウンドが始まってしまった。

お前もかよっ!!



なんとか無事助け出され、親父が誤魔化すようにワザとらしくオホンっと咳をしながら俺に聞いてくる


「それよりも、魔力が漏れてた影響は、薄々感じてたんじゃないのか?魔力を多少なりとも吸収したせいで身体能力も普段より上がってたろうしな」


そう言われて思い返すと、心当たりはある。

軽く握ったコップを割ってしまったり、ドアノブを握って引くと取れてしまうような、周囲の物を壊してしまう事が多くなってた気がする。

走ってもそんなに疲れなくなってたり、少し速くなってた気もする。


「そのまま放置してたらいずれ、軽く人を叩いただけで、相手は爆散するだろうな。まぁ、その前に、周囲を壊しまくってまともに生活もできんだろうけどな!だから慌てて、こっちに連れてきたんだが」


サラッと何事もなく言われたその台詞を聞いて、俺は慌てる。

ナニソレ!?怖い。

冗談のつもりで、人にツッコミ入れたら、相手が爆散とか怖すぎるだろ!

そんな事やらかしたら、一生トラウマだわ・・・


「おぉぅ....想像もしたくないわぁ~....そういや、なんで今は平気なんだ?」

「それは母さんがいるからな。こっちだと魔力もあるから心配はいらんぞ」

「ならいいけどさ....」

「まっ、力を制御できるように訓練するから、そんなに心配するな。

制御できるようになれば問題ないしな。ただ・・・カズには悪いが、もう向こうに戻るのは無理だ。」

「まぁ、話を聞く限りそうなるわなぁ....」

「強制的になってしまってスマンな.....」

「いいって、仕方ない事だったんだろ?地球が~...とか言われても正直ピンとこないけどさ、母さんが危ないってのは俺も嫌だしな。それよりも会社とか友達とかどうするかなぁ。」


俺の発言を聞いて、感極まって突撃してこようとする母さんを必至に抑えるアリアをスルーしながら考える。

流石に無断欠勤は気まずいし、急に辞めるってのもダメだろう。

それに連絡もなく失踪とか、ただの事件だしな。

どうしたもんかと頭を悩ませていると


「その辺は大丈夫だ。母さんの神様パワーでどうとでもなるしな!任せておけ!」

「もしかして、最初からいなかった扱いとかになるって事じゃないだろーな?」


何か神様パワーとか頭の悪い単語が聞こえてきた。

不吉な予感がしたので親父にジト目で問いかけると、スッと目を逸らされた。

マジか~.....そうなっちゃうのかぁ~.....

これはすぐに切り替えるのは無理だ。仕方のない事とは分かっててもめちゃめちゃ凹む。

時間をかけて立ち直るしかないだろう。

考え始めると、どんどん思考を囚われそうな気がしたので、深く考えないようにしようと、話題を無理矢理切り替える。


「そういえば、親父と母さんはどうするんだ?」

「もちろん、こっちに住むぞ」

「ええ、そうね~。こっちに住むわよ~」


二人からそんな返事が返ってくる。

二人の返事を聞きいていて、ふと、ある事が頭をよぎる。

そう言えば、ここに来てから気になったてた事がある。

いい機会だし聞いてみよう。そう思い、俺は二人に問いかける。


「そういえば....母さんの銀色の髪に金色と紅色のオッドアイの瞳って、目立つんじゃない?いや、俺も今まで疑問にも思ってなかったんだけど、明らかに地球じゃ不自然だよね?」

「ふふっ、それはママの神様パワーで、違和感を無くしてたのよ~」


どうやら例の、不思議パワーでなんとかしていたようである。


「あと、二人とも、見た目若過ぎない?下手すると俺と同い年ぐらいじゃない?いや、母さんは年下にも見えるけど.....これも疑問に思わなかったのは、母さんのせいか?」

「母さんは元々だが、俺は母さんのおかげで不老だからな。若く見えるのはそのせいだ。お前が疑問に思わなかったのは、その通りだな」

「神様パワーって、便利よね~」


おぅ....なんでもありかよ・・・便利だな、神様パワー。

現実離れした理不尽な力に、思わず頭を抱えそうになる俺に、さらなる爆弾が投下される。


「いや、お前もこっちに来た時に若返ってるからな?15か16ぐらいか?あと、俺たちの息子なんだから当然、お前も不老だぞ?あっ、怪我とか病気で普通に死んだりするから、そこは注意な」

「・・・・ナンテ?」

「だから、お前も不老。あと、若返ってる。怪我とか病気になると普通に死ぬから気を付けろって事」

「まてまてまてっ!?不老なのは、まぁ、なんとなく分かるが、なんで若返ってんの!?」

「そりゃぁ、こっちで新しくスタートするって事でな。それに訓練もするんだ、若い身体のほうが便利だしな。俺としては20歳ぐらいがいいと思ったんだがな、母さんがな.....」


どういう事だ??母さんがどうしたんだ??

訳が分からず、思わず母さんの方を向くと


「本当は10歳前後がよかったのよ~?小さかったカズちゃんに、また甘えて欲しかったからね~。

でもパパが『幼過ぎると訓練するのに危険だ』って引いてくれなくてね~。仕方なく、間を取って15歳にしてみました~」


パチパチと手を叩きながら、笑顔でとんでもない事を言ってくる。

何してくれてんのっ!?と言うか、親父グッジョブ!!

でも、もう少し頑張ってくれ!俺も若返るなら、出来れば20歳ぐらいがよかったよっ!!


「大人なカズちゃんも素敵よ~。でも、ママは可愛いカズちゃんが好きよ~」


笑顔で追撃してくる我が母

これはもう、何を言っても無駄だ。

これでも27年も息子をしているのだ。そのぐらいの事は理解してしまう。


「まぁ、その、アレだ。こっちじゃ15は立派な成人だからな!細かい事は気にすんなっ!なっ?

あっ、そうだ!訓練は明日から始めるから、今日はゆっくり休んで備えておけよ?」


微妙な空気の流れる中、親父が空気を変えようと必死に言葉を紡ぐ。

ありがとな、親父....強引にショタにされそうな俺を必至に阻止してくれてたんだな...

普段のノリは少しウザいとか思っててごめんな....

今度から、もう少し優しくしてやろう.....


話もひと段落着いた所で、今は一人になって色々考えてたり整理してたりと、少し落ち着く時間も欲しい。

そう思い、休む旨を伝えると、メイドさんの一人が部屋に案内してくれた。

正直いって、まだなんと言って声をかけたらいいのか分からないので、言われるままに案内に従う。

案内が終わると『御用がございましたら、何なりとお呼びください』と言いながら、スッと頭を下げて去っていった。

案内された部屋のベッドで横になると、精神的に疲れていたのか、すぐに睡魔が襲ってくる。

なんか疲れた....とりあえず、起きてから考えよう....

回らない頭で、そんな事を思いながら、深く眠りについていくのであった。


~キャラ設定メモ②~

本名:神代陣かみしろじん

種族・人族

性別:男

身長・体重:175cm・68kg

年齢:45(見た目25)

好きな食べ物:和食全般

嫌いな食べ物:甘い物

戦闘スタイル:テイマー能力を持つ物理アタッカータイプ

容姿、短髪の黒髪と黒目の日本人顔。顔はイケメンと言っていいが言動のせいで台無し、いわゆる残念イケメン

性格・その他:やや楽観的でノリと勢いでの言動が多々ある、お調子者な性格をしており、度々息子である和樹の頭を悩ませている。

自分のしたい事ややりたい事を優先する面もあるが、和希の事は溺愛しており、実は和樹の事を優先する事が多いのだが、普段の言動のせいで和樹には気付いてもらえていない。

過去に召喚され、世界を救ったのだが、その力を危険視されて救ったはずの人々から追い立てられ、幾度と暗殺者をけしかれられたり、自分の力を利用し担ぎ上げられそうになった為に地上を去った。割と苦労人であるが、本人は面倒だった程度にしか思っておらず、あまり気にしていない。

ミリアとは召喚の際に出会い、一目惚れ。猛アタックの甲斐もあり、無事結婚。

結婚後は、ミリアには頭が上がず完全に尻に敷かれているが、和希が砂糖を吐きそうな顔をする程、仲は良好である。

自分の『息子を両親に見せたい』という願望のせいで、息子が異世界で暮らしになるのを突然強制させてしまった原因になったと思っており、内心気に病んでいるが、和希自身は『まぁ、しゃーないか』と軽く切り替えている。

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