20.誰?
ヒロイン?(おそらく違う)登場。
俺は戦争勝利後、凱旋をしていたのだがそこに知らない女の子に話しかけられる。
「あのー、どちら様でしょうか?」
「えー!クー君私の事忘れちゃったのー?プンスカプンプン!」
「いや、だからあんた誰なの!?」
「もー!私だよ、わ・た・し!!」
…何だよ。この子、こっちは初対面だと言うのに何を言ってるのかさっぱりわからん。私私って。俺俺詐欺ならぬ私私詐欺なのか?
「あの、名前を教えてもらってもよろしいでしょうか?」
「アンリだよア・ン・リ!もうっ!本当に忘れてるの?」
「…だから知らないですよ、姉なんて、いた記憶もないですしっ!」
「わーん、酷い!!じゃあ、私がクー君を生まれてきた時からずっと面倒見て一緒にずっと学校行った事とか、悪ガキに虐められていた所を助けてあげたのも忘れてるの?」
「ええ?人違いかと…」
「そんなぁ!ねぇ、からかってるんでしょ!」
「いや?真面目に知らんな」
「んもぅ!家に帰ってきても入れてあげないもん!」
「…」
いや、その家すら知らないけどね。というかこの人はなんなんだ?なんで俺の名前を知ってるんだ?
「あの、少しわかったかもしれません」
そうサウドが言う。
「?どう言う事だ?」
「あの者は、多分クルーク様の肉親なのでしょう。」
「?いや、だって俺はあの人の事知らんぞ?」
「そうですね、クルーク様は知っていると思いますが」
「??何を言ってるんだ?」
「つまり、あの者はこのクルークという身体の生前の姉だということです」
「あー!成る程ね」
「つまり、私達があの身体を拾ってくる時からクルークを探していたと言う事ですね」
カーサスが会話に加わる。
「そう言う事か……どうしよう?」
「そうですね…こちらが知らないと言ってしまった以上変えるのは少し不自然だと思うので記憶喪失辺りでどうかと…」
「でも、記憶喪失ですと言うのも…」
「それは私達がフォローしますから」
「ああ。よろしく」
そう言ってクルークの姉と話そうと思い、声をかける。が、
「あのー…
「ツーーン!」
「おーい…
「ツーーン!」
「もしもーし…
「ツーーン!」
ツーーンって何だツーーンって!?なんか不貞腐れているようだがどうしよう…ツーーンか…ってツンデレか?
「聞いてる?」
「ツゥゥーーン!」
あ、もう一段階あった。………って会話が進まないなぁ…そうだ!
「姉ちゃーん!」
「ツ…!?………え?今姉ちゃんって言った?言ったの?」
「うん」
「ま、まぁこれからも姉ちゃんって言うなら口を聞いてあげてもいいけどね」
…ちょろい。大丈夫かこの姉ちゃん…ここにたどり着く前に色々騙されたりしなかったのか?
「で、姉ちゃん。少し聞いて欲しい」
「何かなクー君!」
「あの、俺は先週からの記憶が無くて…この人達に助けられて………つまり、俺は記憶喪失なんだ。だから…姉ちゃんの事は知らないんだ」
「き、き、記憶喪失?え?嘘?あわわわわ」
そう言って姉は泡を吹いて倒れた。
「え、え?ちょっと!姉ちゃーん!!」
***
「うーん…クー君おはよう」
「おはようじゃ無くて、大丈夫?気絶してたけど…」
「うーん、クー君の顔を見てたらすっかり治っちゃった」
「もう夜だし、帰ったら?」
「え?クー君は?」
「??俺?」
「そうでしょ。家族だもの」
「………いや、俺はこの方達の元を離れないよ」
「え?」
「え??」
何だ?ちょっとややこしくなってきたぞ?確かに記憶喪失なら俺はアンリの家族という立場になるが、俺は全くの赤の他人だし、家には帰りたくない。ていうか、家ならこのカフェオーレ城があるしね。
「うーん。わかったよ。じゃあ、1週間以内には来てね!」
「あ、うん。て、ちょっと……」
………え?1週間後、行かなきゃならないの?
どうしよう。異世界の人間の家は始めてです。
ヒロイン(ガチ)もうそろそろ出します。
流石に、このまま人間以外を書き続ける訳にも行きません(焦)
ハーレム要素はありません。………おそらく。多分。




