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元引きこもり賢者の魔法魔術学  作者: 咲間 悠紀斗
第1章 終わりそして始まり
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第一話

まずは片方の腕だけを出してみる。


するとすぐにメラメラと燃えるそこに水を纏わせて、光を遮断する魔術を展開する。


水を消してみると燃え出す。


チッ、光じゃ無いんだなじゃあ聖属性か?と聖属性遮断魔術を展開すると今度は燃え出さなかった。


おっ当たりか?

恐らく太陽からはなんらかの原因によって聖属性が発生している様だ。


これならこの聖属性遮断魔術の強度を上げて戦闘にも耐えられる様にしよう。

あ、そうだここに銀製のものも耐えられる様に薄い結界を挟もう。


しばらく作業をして魔術を完成させる。


そして、とある事に気がつく。

前世の、最後に作った時空間魔術の、魔術陣にここから接続出来る魔術を、展開すると、向こうに行けるんじゃね?


俺は、思い立ったが吉日と、早速魔術陣を展開していく。


そしてすぐに完成すると魔力を注ぐ。


すると、一瞬強い光を発すると、次にはさっきいたボロボロの屋敷ではなく、見馴れた懐かしい風景が広がっていた。


薄暗い部屋に、雑然と置かれたスクロールや、紙の束、そして怪しい色の瓶が、たくさん立て掛けてあった。前よりも埃まみれで汚くなっているが、たしかに俺の研究室だった。


ここは、地下だから潰れているかなって一瞬思ったが、まだ残っていて良かった。


俺は急いで、何故か今着ている、堅苦しい貴族服を脱ぐと、ゆったりとした、だが、金属の様な光沢のある黒を基調に、金の装飾がしてある、特殊製のコートに、まるでピエロの様な模様がペイントされた骸骨のマスクを着ける。


これは、前世からの癖だ。外に出る時は、このマスクをする。

それに、これには暗視機能や魔力保管機能など意外と便利な機能が搭載してある。

まぁ、俺が付けたんだが。お気に入りなんでな。


おかしな所がないか、鏡を見て驚く。

前世では明るい茶色っぽい髪色だったのが、今では真っ黒になっていた。


だがまぁ、髪色はそこまで気にすることはない。何故ならそれよりも驚くべきことがあったから。


何と俺の顔は完全に変わっていた。

それもイケメンな感じに。しっかりと鼻筋が通り、バランスの整った綺麗な顔をしていた。


まるで別人の様な感じだなぁと思い、しばらく眺めてしまった。


気を取り直そう。

俺はイケメンになったが、別にそれを鼻に持つわけではない。


淡々と準備を進めていると、あることに気づく、あれ?俺の前世の死体って、どこにあるのと…思い出してみるが全く見た覚えがない。


まぁ、あったらあったで怖いから見たくないし、魔法の研究には関係ないしなぁと思い、再び準備を進め出した。



どこまでも魔法研究しか頭にないレオリアであった。


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