本が好きすぎて・・・死んじゃった!(笑笑)でも転生したからまた沢山本を買うの!!邪魔しないでよね!?
私はシンシア・ミラー。ミラー侯爵家の長女ですの。
ぶっちゃけますとわたくし転生者なのですわ!
前世は『日本』の『栃木県』に住んでいたのですが本が好きすぎて借金して死んじゃいましたのオホホホ。
一時は落ち込みましたけれど、せっかく転生したのだからとこっちの本をたくさん読むことにしたのですわ!
幸いわたくしのお父様はわたくしにゲロ甘ですしね。
それをいいことに沢山の本を買い漁りましたわ!
家のなかにはわたくし専用の書庫があるのです。しかも3つも
。
書庫に閉じ籠ることがわたくしの至福の一時ですわ~!
てなわけで・・・只今ミラー侯爵家は財政困難に陥っております!
・・・わたくしのせいですね。
このまま本が買えなくなるのは嫌ですし、ここで一肌脱いでしまいましょう。
ミラー侯爵家の主な仕事は宰相ですがら、もうひとつ商売をしております。
その名も何でも屋。そのままですが代々受け継いできたこのお店。
私が繁盛させて見せますわ!!
といっても元々繁盛はしているのですが。
さて、話は変わるのですが、わたくし今俗に言う『バージンロード』なるものの上を歩いておるのですがなぜでしょう?
正解はそのまんま結婚式なのですが、相手がおかしいのです。
だってこの国の第一王子ですわよ?
誰もが憧れ、誰もがそのとなりに立ちたいと望むのになぜわたくしなのでしょう?
チラッと王子の顔を見るとにっこり微笑んできます。
うう・・・眩しすぎる!!
逃げたいですわ。そして書庫に籠りたいですわ。
あぁあああああああああああああああああああああああああああ!
王子の麗しいお顔がっ!!近づいて来ます!!
誓いのキスなるものをするのですね!?わたくしは慎んでご遠慮したいのですが
よしではこう考えましょう。
【彼はわたくしの大好きな本】と。
【彼はわたくしの大好きな本】
【彼はわたくしの大好きな本】
【彼はわたくしの大好きな本】
ううううあうあうううあうえううううえううううあうううううえう
ダメでした~。
でもこれで忌まわしい儀式はおわりですね!
これでわたくしの大好きな本の元に戻れますわ!!!
あぁ待っていてね!わたくしの本達!!!
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俺はこの国の王子だ。
俺は今とある女とバージンロードを歩いている。
そいつがこっちをチラッと見てきたからニコッと微笑んでやる。
っ!!ああああああああああああああああ!!!何て可愛いんだこいつは!!
ヤバイっ!!鼻血が出るぅっっ!!
その後は正直あまり覚えてない。
てなわけで初夜だ。
俺はあいつが待っているはずの部屋に行く。
扉を開けるとそこは・・・・本だらけだった。
その真ん中にあいつが埋もれるようにして存在している。
俺が入ってきたことさえ気づいてない。
肩を叩いても何してもダメだった。
もはや無視されてるんじゃないかって思ってしまうほど。
これは仕方ない・・・出直すか・・・。
今日は見逃してやるが、明日からはそうはいかないからな!
絶対にあいつを捕まえてやる!!
あ、でも本を買うのはほどほどに。