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夏生詩集3

したたかな命

作者: 夏生

たんぽぽ、綿毛に化けて

陣地を広げる真っ最中

菜の花においで虫誘い

密約こそこそやっています


命萌える季節です

自らを繋げるために

広げるために蠢きます

例え寒かろうが途絶えることなく

続きます


熾烈な命の伝達に

人の身体は驚いて

侵略防ぐためにサイレン鳴らし

透明な濁流で

外へ外へと追い出し続けます


弱い部分を守ろうと

真っ赤になって

排除に勤しみます


育んだ色が

あちこちで歌いだし

生暖かいため息をもらします


命は

散り、朽ちても

終わりではなく

生きた欠片を残して

次へと繋ぎます


休むことなく

繰り返される

したたかな命の巡り

圧倒されるのは人だけのようです












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― 新着の感想 ―
[良い点] 春になり、命が蠢き始める感じがよく表されている作品だと思いましたo(^-^)o 自然は力強いですよね。人も何事にもとらわれず、自然の一部のようにしたたかにただ生きることができたら良いです…
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