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アーリア  作者: 猿蟹月仙
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あらすじ:只今、冒険者レベル0:パンピーと変わりません

物心ついた頃から奴隷として下働きをしていた少女は、とある吟遊詩人に買われ、初めてぴかぴかの名前を貰った。

『アーリア』と。

そらからしばらくの間、吟遊詩人のせんせいとの旅は続いたが、ある日突然にそれは終わりを告げた。

冷たくなったせんせいを埋葬し、形見のリュートを手に一人旅立ったアーリアは、小さな小川で身を清めようとした時、おぼれかかって臨死体験をしてしまう。

走馬灯の様に駆け抜ける過去の体験。

その行き着く先は、自分の生まれ出た時の記憶。

その時初めて、アーリアは自分が望まれて生まれて来たのだと知る。

そして、どういういきさつで売られたのかは判らないが、自分の親に会いたいと願う。

その頃、アーリアは小川の妖精、ウンディーネのアウリーリンの保護下にあった。

ほの暗い水底の世界で、太陽と月がもの凄い速さで行き交うのを見、ここは時間の流れが違う事を知る。

生きている間に親と再会したいと願う様になっていたアーリアは、大慌て。

人間の世界へ戻る決意をする。

人間の世界へ戻ったアーリアは、陽気な丘小人の集団と出会い、各地のお祭りを巡礼して回るその集団としばしの同行をする事になる。

そこで出会ったのが、隊のリーダーであるダンチョーと、あいぼうになる弓の名手ホーク、大地主の息子ヒース、老人のハーリーらである。

喧嘩や共同作業をしながら目指すエルアラの街へ向かった一隊を、空から化け物が・・・それは自称風の妖精シルフのシルフーだった。

人々がパニックに陥ったさなか、アーリアは悪漢のグルドに襲われて、盾にされた挙句に矢傷を受けて街の教会へ担ぎ込まれる。

そこで再度失せ物を探すグルドに襲われるのだが、アーリアの治療に当たった旅の女主教(宗教の教祖クラス)に助けられる。

矢傷で一張羅を失ったアーリアに、教会での奉仕活動の後に女主教が自分のドレスを与え、化粧をして送り出すのだが、それはとんでもない格好だった。

教会から出て来た所を、屋根に潜んでいたシルフーに出迎えられるのだが、街の人からは化け物を召還した悪い魔女と勘違いされてしまい、もう少しで石をぶつけられリンチになる所を、死の恐怖を、悪魔の歌を歌う事で逃げ延びるアーリア。

逃げ込んだ先の酒場で泣くアーリアを慰めるホークとシルフー。

店の主であるノームのカペラ婆さんに励まされ、自分が何を歌いたいのか改めて気付かされるアーリア。

街の広場へ出向くと、街に入っていたお祭り巡礼隊の老人達に囲まれて、噴水の上で演奏する事に。

ところが、この演奏に気付いたアウリーリンが、親戚たちとひょいと噴水から顔を出してしまったからさあ大変。

大騒ぎになる所を、割って入ったのは流れの黒騎士三人組、流れ星のガッシュ、ゲイル、ガンツだった。

ガッシュは美しいウンディーネのアウリーリンに、自分の貴婦人になって武闘大会に出る自分を祝福して欲しいと願い出ると、これは受け入れられ、二人は馬に乗って立ち去ってしまう。

呆気にとられる残された人々。

そこで、街の少年ギャング『ブラックぺけぺけ団』のリーダー、ジミーがガンツのナイフを盗もうとして、ゲイルにランスで突かれて捕らわれてしまう。

すべては少年達にイチと名乗った謎の男の思惑通り。

集まっていたお祭り巡礼隊の面々が解散して持ち場に戻ると、ダンチョー達の操る巨大ないのしし型の戦車が街へと進撃を開始する。

アーリアはその広場で、ガッシュとアウリーリンの通訳を行った、旅の吟遊詩人ルイスに声をかけられる。

ルイスはせんせいの知り合いだったのだ。

すると、そこにジミーの母親らしき人物が現れて、大怪我をした息子の不幸よりも、自分の老後の面倒を見る者がまともに働けない体になった事を嘆く様を見てショックを受ける。

ルイスに、人は何の為に生まれて来るのかを尋ねるアーリア。

ルイスは、二百年前に活躍した女勇者の伝説を語り、戦いにあけくれた女勇者が最大の敵である魔王に死の舞踏会へ招待された時に、どんなに強力な魔法の武具よりも、一枚の黒いドレスに身を包んで出向き、それっきり語られる事の無かった伝承を教える。

女勇者は最後に、一人の人間の女性としての自分を通したかった、その心意気はなんだろうね、と。

ところがアーリアは、そのドレスを女主教から貰った時の話がその伝承と丸かぶりだった事に驚き、動転して気絶してしまう。

当の女主教らしき人物は、この街のヤクザの親分と会ったり、武闘会に出場したグルドの怪我を手当てしたりと、結構楽しそうなのだが。

祭りも盛り上がる中、丘小人の戦車が街の広場へ到達すると、山小人のガダル操るドリル戦車、人買いの頭目ルーが操る白く輝く魔法の船(戦車)が出現し、お祭り巡礼隊に戦いを挑んで来る。

その戦いは、翌日の公開処刑の後、昼に再度この広場で行う事になる。

目を覚ましたアーリアは、あの大怪我をした少年の命は明日にも持たないかも知れないが、何か母親に伝えたい事があるかも知れないと、砦に忍び込む決意を明かす。

これに、ホーク、シルフー、そしてルイスも協力する事になった。

牢獄の中でただ死を待つ少年ジミー。

そんなジミーを訪問する存在があった。

悪魔と女司祭の戦い。

戦いは女司祭の圧勝に終わり、ジミー少年は女司祭から死ぬか生きるかの選択を迫られた。

一方、陣をスラムへと引いた丘小人のお祭り巡礼隊は、敵の情報を集めて作戦会議。

どうも、街中の地下に何やら仕掛けがあり、この街自体がガダルの罠では無いかとの予測が立つ。

早速に手分けして探り始める丘小人達であったが、ダンチョーはもう一人のルー達が動機がしっくりいかなかった。

そこへ現れたホークが、公開処刑される凶悪犯の中に逃がしたい奴がいるのでは、と告げて砦の地下牢へ忍び込んで情報を集める事を提案した。

急ぎ地下牢を目指し街中を走る一行。

空に浮き始めたシルフーに驚き、様子のおかしいシルフーに、色々と思い起こすアーリア。

そこでアーリア達は、地下牢へ行くのに大きなとっかかりになるだろう人物を思い出す。

武闘大会ではグルドの次の試合が始まろうとしていた。

対戦相手は、あの女司祭が調整した相手とは、事もあろうに黒い流れ星『一番星』のガッシュだった。

武闘大会の会場にたどり着いたアーリア達は、群集でいっぱいの会場を前にどう入ろうか思案する。

試合は一方的な展開で、グルドはこてんこてんにのされてしまう。

最早、勝負あったと思われた時、空から闖入者が飛来した。

シルフーによって飛来したアーリアは試合をぶち壊し、もといグルドに止めを刺した。

しかし、この闖入者に興奮した観衆達は、我を争って闘技場へと雪崩れ込む。

大パニック!

もみくちゃにされて、死者が出そうな勢いに、アーリアの奏でる音が奇跡を呼ぶ。

むかでみたいに一本に連なった人々は、ダンスをたっぷり楽しんだ後「お祭り最高!!」と叫び、最後に領主を「誕生日おめでとう!!」と祝福するのだった。

これに対して領主のヘブンリー男爵は、武闘大会の予選の中止を宣言し、代わりにと酒蔵を開けて人々をねぎらう事とした。

一方、応急手当を受けるグルドは、またもあの女司祭に絡まれるのだった。

空に舞うシルフーは、全てを忘れていた。

そして思い出す。

アーリアの事を(おい)。

この事件は思わぬ所へ波及する。

笑う大釜亭ではカペラ婆が一騒ぎ。

巻き込まれたヒースは店番を任される事になるのだが・・・

試合の勝者に与えられる黒騎士の鎧を、うまい事ガッシュに返上したアーリアは、アウリーリンとガッシュの中睦まじさを見せ付けられ、思わずグルドに酷い目に遭わされた事とか酷い目に遭わされた事とか酷い目に遭わされた事とか思い出し、何故かどきどきどきどきしてしまう。

私ってもしかして、そーゆー趣味?

愕然とするアーリアに、この悩みを打ち明けられそうな相手は果たしているのだろうか?

祭りの賑わいとは対照的に、牢屋の中は退屈だった。

だが、そこへ虹色に輝く怪人が現れる。

怪人は、ぶよぶよとした不気味な怪物を引きつれ、囚われの男達を助け出すのだが、それ以外は殺す様に命じた。

話はアーリアへ戻る。

自分の異常性癖に悩むアーリアは、アウリーリンの笑顔に癒されようとしたが、アウリーリンはガッシュの薄汚い大人の男の言葉を仕込まれてしまっていた。

愕然となるアーリア。

そんな顛末とは別に、女司祭は今年も子供達にせがまれるがまま、とある芸を披露して会場にいる人々をびっくりさせるのであった。

そして悩む。

そろそろアドリブも限界かと・・・

牢屋ではヒトモドキにジミーが襲われていた。

絶体絶命のピンチに、ジミーは思わず嫌っていた母親の事を思い出す。

アーリアは僅かの時間で麗しい妖精のアウリーリンを汚した悪い大人が許せなかった。

そんなこんなで、みんなで地下牢へと向かうのだが、最後にやる気0で付き合うゲイルとガンツは、廊下で妖しい三人とすれ違う際、ゲイルはそれを呼び止めた。

そんなこんなで、みんなで地下牢へと向かうのだが、最後にやる気0で付き合うゲイルとガンツは、廊下で妖しい三人とすれ違う際、ゲイルはそれを呼び止めた。

地下牢へと進む一行だが、ホークとルイスはガンツとゲイルが後ろにいない事に気付く。

その頃、ゲイルとガンツは廊下で謎の3人組と対峙していた。

が、戦いは妙な道化師の魔法であっさり終わる。

見えない船で空へと逃げる道化師。

だが、それを『見ていた』女司祭によって、戯れの内に破壊される。

そして、あまりのはしゃぎっぷりに女司祭は恐れていたお迎えが来てしまうのである。

一方、遠い地で、M様と呼ばれる男が、検体ナンバーM230号の発見を知らせる緊急報告を受けていた。

Mへの報告に向かうAに代わり、Cが指示を出す。

誘い込み、奇襲をかけろと。

地下牢へと続く扉は、背後より閉められた。

絶体絶命のピンチに、アーリアは魔法の言葉を寸分違わずに歌って見せるのだった。

『ヒトモドキ』による一斉包囲攻撃を退けた一行に、錬金帝国総帥Mと名乗る怪人物がコンタクトを取る。

Mは誤解から処刑されそうになった友人を救う為にやった事だと弁明し、それと行方不明で探してたM230号ことシルフーを返して欲しいと願い出た。

が、化けの皮がはがれて交渉は決裂し、Mは『超汚染ヒトモドキ』の自爆指令を出すのであった。

「な、なんだってぇ~っ!!?」

笑う大釜亭では丘小人のダンチョーと山小人のガダルがにらみ合う。

地下牢では、双方余りの出来事にびっくり仰天だ。

あらすじを読んで戴き、ありがとうございます

なるべく簡潔にまとめたつもりですが、おかしな点がございましたらご指摘下さい

宜しくお願い致します


本編の方も、楽しんで戴ければ幸いです

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