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自宅警備兵  作者: SIN


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18 th BREAK

 風邪を引いたらしい。

 目の奥なのか、頭の奥なのか良く分からない鈍い痛みがあって、熱がある。

 多少の熱なら風邪薬は飲まない方が良いと聞くが、高熱の場合はどうなのだろう?にしたって家に風邪薬自体がないので寝ているしかない。

 そうだ、玉子酒を作ってみよう。

 こうして日本酒と卵と蜂蜜を手に台所に立っていると、親父と新母親に呼ばれた。

 ダイニングには弟も呼ばれていて、不意に家族全員が揃ったわけだ。

 こうして始まったのは、ちょっとした家族会議。

 新母親は今までに結婚暦もなく、子供はいない。そこへいきなり2人の母親になったのだが、時々考えるようになったらしい。

 自分の子供が欲しい。

 俺も弟も成人を超えている、いつまでも親のスネを齧っている訳にも行かない。特に弟はその考えが強くて、これまでにも何度か1人暮らしをすると宣言している。その度に親父により「一人暮らしするのは大変だ」と諭されていた。

 弟は車が好きで、金が入るとタイヤを替えたり、マフラーを替えたりしては走行会に行き、車好きで作られたコミュニティーのオフ会に参加したり、時には自分からイベントを企画して人を集めたりと、かなりアクティブな活動をしていた。親父は弟にこう言う、一人暮らしを始めると車にかける金なんかなくなる。下手をすれば車を手放さなければやっていけなくなるぞ、と。

 そこで不意に起きた妊活したいと言う新母親の申し出。

 いちいち宣言しなくとも、俺も弟も子供じゃないんだからそう言う雰囲気の時はなんとなく分かる。

 それでもこうして宣言すると言う事は、出て行けと言う事なんだろう。

 妊活の間だけ弟と2人暮らしをする事が決まった。

 風呂とトイレが別でエアコン付、インターネット環境があって家賃の安い所。間取りは2DK。と言う所までが着々と決まり、イザ部屋を探そうとなった時だった。

 まずネットで調べてみようとして始めに出て来た、地域で探す?路線で探す?の項目で綺麗に意見が別れた。

 弟は仕事がやりやすい場所、ここから駅にして5つは離れた所で部屋を探すと言い、俺は俺でバイト先の近い地元を離れたくないと言った。

 そしてそれぞれが部屋を探し、より条件の良かった方の部屋に決めようと言う事になったのだが、結局は平行線のまま家族会議は新母親の、

 「土曜日に外泊してくれるだけで良いから!」

 と言う切羽詰った声により終了した。

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