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自宅警備兵  作者: SIN


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21/50

5 th BREAK

 日曜の午後、ピークが終わったバイト先で俺はいつものように眠気と言う強敵と戦っていた。

 2時頃にもなると本当に誰も来ないので厨房の中では店長が調理台の掃除をしていて、ホールの掃除は新人バイトがやっている。

 つまり、眠気を誤魔化す手段がない。その状態で4時まで耐えなければならないのだ。

 キンコーン♪

 不意に来客を告げる音がした。

 こんな時間に珍しいなと思いつつ、眠気を少し飛ばしてくれた恩人の注文を取りにホールに出ると、そこには千手観音1代目がいて、新人バイトと雑談をしていた。

 確かに今はお客の来ない時間帯、だからと言って全力での雑談は止めてくれ!

 3時上がりの新人バイトと共にロッカー室に行ってしまった1代目、遊ぶ約束でもしていたのだろうか?

 こうして再び眠気に耐える時間を過ごし、やっと上がる時間。

 帰ったら1回昼寝をしようとか考えながら入ったロッカー室には、携帯ゲームをしている不審者が1名。

 「何してるんですか」

 声をかけてから顔を上げた1代目は俺を目で確認して立ち上がり、近付いて来ると久しぶりですね、と挨拶をしてきた。だから挨拶を返したのだが、俯かれてしまった。

 何か可笑しな事を言っただろうか?

 「木場さんに、どうしても聞きたい事があるんです」

 俯いたままの1代目。

 どうしても聞きたい事?心当たりがない。そもそも2代目を継いでから1度も会ってないんだから何もない筈だ。

 「なんですか?」

 何を言われるのかが全く想像が付かず、少し身構えた俺に、1代目はこう言った。

 「俺って今、千手観音じゃないんですよね?」

 と。

 そんな当たり前な事が、どうしても聞きたい事、だったのか?

 「それで、俺って今、木場さんの中でなんて呼ばれてるんです?」

 はい!?

 真剣な顔でなにを言うのかと思えば、そんな事を聞きにわざわざ来たのか?その行動力が天晴れ過ぎる!

 しかし、それだけの為に本当に来たのだと言うなら、教えてスッキリさせてやらないと。

 「1代目、ですよ」

 「えぇ!?」

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