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三人で遊んだ幼き思い出。笑い、涙の楽しかったあの頃。過去思い出を振り返ると楽しい思い出しか出てこない。そんな思い出がある1つのことですべてが水の泡。いや、怒りの感情が出てきた。今までなかったほどに人を恨んでしまった。それが他人ならまだよかったが、怨む相手がもう一人の幼馴染になってしまうなんて。


「志乃舞。なんでこんなところにいるんだ?」


俺は志乃舞がなぜここにいるかが分からなかった。今日は平日。普通なら学校にいるはずだ。俺は黙って出たから、学校ではサボりと思われているだろう。


「朱刀こそ、こんなところで何しているの?それに隣にいる人は誰?」


何故か頬を膨らませて怒っている志乃舞。息を吐きながら俺を追いかけてきたのか隣に愛空がいた。


「ちょっと、いきなり走って行くから心配したわよ」


息遣いが妙にエロい愛空にドキッとしたが今は愛空頼志乃舞の方が俺にとって一番大事なことだ。


「志乃舞の方こそ学校はどうした?」


「えっ、今日は学校休みだけど」


昔と変わらぬ調子で話す志乃舞。本当に志乃舞が俺たちを襲ったのか分からなくなってしまう。だが、おれは見た。轢かれる寸前に乗っていた人物を。間違いなくあの女だと。


「この時をどれほど待ったか。俺がどれほどお前を恨んだことか」


「朱刀、何言っているの?」


志乃舞は朱刀が何言っているのか分からない。首をかしげて不思議そうな顔で見ていた。


「俺たちが事故に遭った知らないのか?」


そう言って、俺は誰にも見せていない右手を見せた。


「その右手がどうしたの?」


俺が見せた右手は義手をしているが、特殊な人工皮膚を鉄の義手にコーティングして本物そっくりの手にしている。


「この右手は事故に遭ってこうなってしまったんだよ」


そう言って、装着部分を外して見せた。


「「うそ」」


どうやら驚いているようだ。志乃舞は手を口にあてて驚いているようだが、愛空は驚くどころか悲しそうな目で俺の右手を見ていた。


「朱刀、まさか、そんな、こんなことって」


「ああ、すべてお前のせいでこうなったのよ」


俺の頭の中で志乃舞を殺せの言葉が無限ループのように出てくる。俺はポケットに忍ばせとったナイフを取り出し、志乃舞に刃を向けた。


「俺とともに死んで「ごめんなさい」く……れ…」


会話の中に入って聞た志乃舞の声。地面に頭をつけて、俺に平謝りしてくる志乃舞。


「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんさい」


「謝って済む問題じゃないんだぞ」


「だけど、朱刀がほかの女と一緒にいるのを見て、もう私のこと嫌いになったのかと思って」


他の女?確かに事故当時、おれは女と一緒にいたがあれは海香であって、幼馴染だ。志乃舞が忘れるわけがない。


「ほかの女ってあのときいたのは海香だぞ」


「えっ、そんな、海香は外に出れないはず……」


「ああそうだ。普段なら外に出すことはできない。だが、あの時俺は海香がどうしても外に行きたいって言ったから一緒に外に出たんだよ。なのに、まさかおまえがあんなことしてくるなんて」


志乃舞はいまにも泣くのではないかと思うほど目に涙が溜まっていた。


「私、なんてことを。まさか朱刀と一緒にいたのが海香だったなんて」


もう志乃舞は反省している。しかも涙目でいる。俺はもう復讐なんてどうでもよくなった。殺したいほどの相手なのに、相手がよりにもよって俺が一番愛していた幼馴染だから。


「志乃舞、ひとつ質問していいか?」


「いいよ」


「何故あんなことをしたんだ?」


この質問は一番大事なことだ。返答次第では、俺の行動が180度変わるかもしれない。最も重要な質問。その質問を俺は静かに志乃舞が答えるまで待った。


すぐに志乃舞の口から答えを出した。だが、それは俺にとって予想外な答えだった。


「私は朱刀のことを愛してるから」



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