表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/24

夜のお姉さん

作者の都合で更新スピードが遅くなるかもしれません。

辺りは月の光でかすかに見えるほどの夜道の中を歩いていた。所々には電灯が複数あり、その周辺だけは明るく照らされていた。その道を俺は歩いていた。志乃舞の居場所を昴から再度聞いて、特定することができた。それだけでも十分な成果だ。これで、志乃舞に会うことができる。そのことを考えるだけで、俺の心は復讐に縛られていく。


そして、俺は隣の県まで歩いていっている。普段ならバスや電車を使えば早く着くことができるのは常識に考えて当たり前である。今の俺には2つの交通手段を使うことができない。電車は俺が夜中に家を出たから動いていることがなかった。バスは夜行バスが出ていたけどお金がほとんどない。志乃舞の情報を聞いたときに昴に払ったお金で俺の財産がほとんどと言っていいほど消滅してしまった。それゆえに俺は歩いて、志乃舞の住んでいるところまで歩いていかなければならない。


「あぁ~寒いなぁ~。明日の朝にでもすればよかったかな?」


俺は独り言のように言っていた。


歩いて1時間が経過し、隣の県に入るのに必ず通らないといけない山に辿り着いた。この山は隣の県に入るのに必ず通らなければならず、この一本だけしか道がない。車で山越えしても1時間は掛かってしまう。歩いて山越えするとなるとかなりの時間がかかってしまう。


「この山を越えるのはかなりきつい。まぁ、都合良く車が通って……」


言葉の途中で振り返ってみると、1台の車がこっちに向かってきた。車は俺の横を通りすぎていったが、数十メートルのところで、車が停車した。


(何故止まったのか)


恐怖が出てきた。近頃は連続誘拐事件の報道がTVで何度もいってる。実際に俺の住んでいるところも誘拐事件が発生している。


(だが、これはある意味チャンスかも)


もし、車に乗せてもらって隣の県まで行けたらどれだけ楽かと考える。歩くと2、3時間は掛かるだろう。それが1時間で済むと考えるとそっちの方が断然いい。


2つの可能性を考えながら、ゆっくりと止まっている車の方に歩いて行った。


車の横を横切ろうとした時、車の中から俺に声をかけてきた。


「ちょっと君、こんな遅くに何をしてるの?」


窓から顔を出して俺に話しかけてきた。その人は意外にも女性だった。そこに俺は驚いた。普通ならこんな夜中に声をかけられるなら男性の方だと考えていた。確かTVで言っていた連続誘拐事件の犯人は男性らしいといっていたのを思い出した。


「隣の県に行こうとしていただけだけど」


俺はそっけない態度で答えた。そんな態度で答えたが、俺はじっと女を見ていた。


(この女なかなかスタイルがいいな)


俺は心の中でそう思った。女は車の中にいるがある程度は想像できる。身長は170~5ぐらい、髪はショートヘア、胸はC~D、しかも眼鏡をかけているってところがポイントだ。俺は根っからのメガネフェチだ。いずれは彼女の海香にも眼鏡をかけさせようと思うほど好きである。そんな知的なおねいさんがこんな夜遅くに俺に話しかけてくることが疑問になった。


「そもそも、なんで話しかけるの?」


頭の中の疑問をぶつけた。普通なら俺に見向きもせず、走り去ると思っていた。それとも俺に話しかけて何かさせるつもりかとも考えた。


「えっ、高校生がこんな夜遅くに歩いているから何しているのかなぁと思って、つい」


俺は女の顔を赤くして恥ずかしそうにしている表情を見て、ちょっとドキッとした。


(なんか大人のお姉さんってアリだな)


そんなことを考えたがすぐに気持ちを切り替えた。


(そうだ、俺には海香という一番大事な彼女がいる。彼女を悲しませるようなことをさせないと心に誓ったではないか)


そんなことを考えているとお姉さんが上目遣いで俺に話しかけてきた。


「話を戻すけど、君、隣の県に行きたいって言っていたね。私を今から行かないといけないからどう、乗っていかない?歩いて行くなら別にかまわないけど、時間かかるよ」


確かにその通りで歩いて山を越えようとすると時間がかかりすぎて、何時になるかわからない。それにお姉さんの方から誘うがあったから、願ったりかなったりとその場の勢いでOKを出した。


「乗せてくれるの。嬉しいです」


最大の笑顔で答えた。それだけ嬉しかった。


「なら、助手席に座りなさい」


お姉さんはそう言うと、助手席側をドアを開けて、手招きした。


「それじゃ、お言葉に甘えて」


俺はそう言ってお姉さんの車に乗った。乗った瞬間車の中に充満していたいい匂いが俺の鼻に直撃した。


(ちょっとクラってするけどいい匂いだなぁ~)


辺りを見渡しても芳香剤の類が一個をない。


(なら、この匂いはお姉さんのフェロモンと考えると中毒になりそうだ)


「ちょっと、大丈夫?」


あともう少しで意識が飛んでしまうところだった。お姉さんの声で何とか意識を取り戻した。


「えぇ、大丈夫ですよ。そろそろ行きませんか?」


「そうだね、じゃ、行きますか」


そして、エンジンをかけて、隣の県に向かって走り出した。

新キャラのお姉さんが、後の話で重要になるかもしれない


恋愛って難しい


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ