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         3  敗北

 王子は敗北感から抜け出せないでいる。

         3 敗北



 王子は敗北感に打ちひしがれた。一打として魔王に有効打を放て無かった。真実を知れ。そして成すべきことをしろ。とは無力な自分を知って修行に励めと言う意味か。だとしたら無駄だ。あれは人間が到達出来る領域ではない。聖女の貫通魔法を評して

もう少し魔力が多ければ貫通したかも知れないと言われたが、捕らえられては反撃の仕様もない。ただ荷馬車に揺られるだけだ。

 一方聖女は魔王城にいた。比較的自由にしていたが室外ヘは出られない。一日に一度は魔王が話しに来る。

「魔王の一族は、神の眷属のような存在でね。神の使いのようなものさ。凡そ300年そこに住んで生物を導くのが仕事だね。1000年に一度くらい来ているかな。前任者は上手く出来なかったようだから今度は上手くやりたいんだ。」

さっと気付かなかったが日本語だ。

「日本も含めて地球にもいったよ。あの世界も難しいから、中々上手くいかないし女神があの世界のあのままが好きで行っても何もしない。この世界は神の横槍が入らないから干渉出来る。我々の目的は健全な環境作りだね。地球人だったから良く判ると思うけど。あの世界は健全じゃない。人が多すぎるし温暖化が進み環境破壊まで起こしている。神の干渉が無ければ鉄槌喰らわしたいところだね。」

魔王は一息於いて話し出した。

「この世界の問題は国が国民を騙していることだね。前任者は国を滅ぼせば解決すると考えて行動したけど新しく出来た国でも同じようになる。これは真実より歴史に従った方が楽たからね。」

思い当たることはある。

「例えば、日本なら誰も天皇が神の子孫とは思ってなくても伊勢神宮は尊いところと思ったり、8月15日を敗戦の日ではなく終戦記念日としたり。こちらの国では1000年に一度しか我々は来ないのに300年に一度魔王が現れれるように見せかけたり、我々のやってない、魔物の扇動をしたり、意味のない勇者や聖女を送り込んだり。嫌失礼、きみが意味がないなどとは思っていない。10回近く、召喚が行なわれあるべき人生を奪う行為が意味がないと思うのだ。」

確かに召喚は意味がないのだろう。私が囚われの身でいることから見ても明らかだ。4回目と今回が本当の魔王でその他は自作自演だと考えれば判り安い

今回の魔物の扇動だって歴史通り国が演ったと思う方が自然だ。でも何も証拠がない。記録はあるが国が自作自演したとは書かれいない。全て推定だ。

「証拠は取ってあるよ。きみテレパス出来るよね。いくら暗部でも関連した質問をすれば思考が動くよね。残念ながら決定的な物的証拠はないので実行犯

をテレパスして貰うぐらいしかないんだ。これは今回私が来た目的の最大の狙いだ。他には絶滅危惧種の救済とかあるけどどれも難しい。絶滅危惧種を救済するため人間を殺していくと言ったらきみの信頼を得られないだろ。」

確かに人口増加が絶滅危惧種救済のネックになっている場合が多い。だからと言って人間を殺す何て論外だ。

「あなたの言葉の何を信じて良いのかまるで判らないわ。人に信じられる行動をしたことがあるの。」

こんな辛辣なことを言われても翌日には平然とやって来る。精神的にタフらしい。

 魔王は聖女を目的のために利用する気らしい。

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