2 魔王との対決
魔王は強い。聖女は必殺の多重貫通魔法を放つ。
2 魔王との対決
王子達は大会議の様なところに来た。開けるとオーガだ。魔王もいる。魔王のところに行きつくにはオーガを払い除けねば先に進めない。聖女は光魔法の攻撃魔法を放って先に進む。これはオーガに効果がある。貫通力が他の魔法より高い。撃たれたオーガは確実にダメージを受ける。何体かは死んだように見える。恐るべし聖女の魔法。しかし、王子と聖女の目標は魔王だ。ここで立ち止まるわけには行かない。突き進む。聖女の魔法を恐れたか、オーガは我々を避けるようにして我々を進ませた。
遂に魔王が見えて来た。聖女は光の攻撃魔法を放った。オーガには効果のあった攻撃が魔王には効かない。聖女は距離を詰めまた放ったが効果は無い。フライで空中から火魔法と闇魔法の多重魔法を放っても効果はない。王子が持ち出した禁書に書かれていた魔法は聖女に使えないものだった。唯一使えそうな魔法があったが使う機会はないと思っていた。取得はしたが使うことはないと思っていた。あまりに負荷大きくて一度撃ったら気絶してしまう。でも今はこれしかない。聖女は魔力を集め魔法を練った。
「ほほ、今度は何を見せてくれるのかな。多芸な聖女様。」
無論王子も懸命に攻撃する。魔王は適当にあしらった。目は聖女に向いている。聖女は土魔法で石の弾丸を作り、光魔法で覆い風魔法で後押しする準備をした。光と土と風の貫通魔法だ。
聖女は王子に離れように合図した。王子が離れるのを確認して貫通魔法を放った。魔王は驚き表情を見せたが聖女はそれを確認出来ない。聖女は気絶した。王子は駆け寄ろうとするが魔王は許さない。魔王に大きな剣を王子に振り下ろした。王子は受けるので精一杯だ。何処から現れたのかゴブリン達が聖女を連れていく。魔王は聖女に言ったのか。
「もう少し魔力があれば、危なかったな。」
しかしその言葉は聖女に届かない。魔王と一対一になり王子はなすすべがない。懸命に剣を振るうが魔王に届く事はない。強く振り下ろされた魔王の剣が王子の剣を折り、王子の手からも離れていった。魔王は剣を収め王子に言った。
「真実を知れ、そしてお前が成すべきことをしろ。聖女はしばらく預かる。」
それから魔王は大きな拳で王子の腹をついて気絶させた。
どのくらい経ってのだろう。王子は気付いた。周り一面、討伐部隊と死体だらけだ。生きているのが自分一人と判るのに時間はかからなかった。
剣は無く後方の支援部隊に連絡するまでが大変だった。愛しい聖女とも離れもはや生きいく気力が失せそうだ。でも魔王は言った。聖女はしばらく預かると。その言葉を信じて王城に帰った。
王子は魔王と一対一だ。お前の成すべきことをしろと言われ気絶した。