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とある夏の43日記  作者: 伊藤真奈
23/35

夏休み終了まで、あと二十日

2023年8月11日。

ぼんやりとネットを眺めていた。なぜ人間に生まれたのか、分からなくなった。長い返信は、ほとんどが無意味で気分が悪いレスバトル。そして、それを見ている私も同じ。ネットが全てというわけはないけれど、ストレス発散の人もいるだろうけど、匿名性がある程度保証される以上、人の本性がある程度は見える。ある程度で、大体分かる。分かってしまうのだ。人の嫌な部分とか、私自身の嫌な部分とか、ためらいなく人を傷つく言葉を思える、言えることとか、学校での人たち以上に、文字だけだから余計におそろしく感じるのだ。

文字が辛そうで見ていられない。

文字というものは互いにののしりあうためにあるんじゃないはずだ。文字は気持ちを伝え合うために使われるものの一つであるべきだ。ああ、その点で言えばネットというのは正しく文字を使っている。しかし、文字をただの悪しゅみなストレス発散に使うなんて宝の持ちぐされだ。もっと自分も他人も気持ちよく過ごせる言葉の使い方があるだろう。私の好きな小説は文字のすうこうさを存分にはっきし人生を作り上げている。読書をしゅみが悪いなんてだれがいう。むしろ素晴らしいといわれるだろう。私はそうだった。学校にだって本はあるし、教科書だって本に入るんじゃないのか。一文字で意味が変わる。一文字で意味は変わる。

まあ、一番嫌なのは、えらいようなことを散々いっておきながら、日記でしか言えない私なんだけど。

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