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とある夏の43日記  作者: 伊藤真奈
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夏休み終了まで、あと二十七日

2023年8月4日。

美香がゲームしようとうるさい。まあ、夏休み始まったばかりの方に一回やっただけでこれだけの期間持ったなら頭痛にさいなまれたかいがあったというものだ。仕方ない。やらないとまためんどうなことになる。そして今、私は案の定頭が痛い。妹の声が寝ようとしても離れない。ああ、本当に最悪だ。むじゃきにはしゃぐ声を聞くと自分がひどくみじめに感じる。自分の欠点も、うすら寒い長所も自覚してしまう。我に返ってしまう。いいところも悪いところも見えなくていいんだ。どちらかだけ見せてほしい。そうしたら思い切り好きになれるか、心の底から嫌いになるかの二択になるんだから、楽だ。

学校の人たちもそうだ。どうしていいところを見つけてしまうんだ。自分の悪いところが浮きぼりになってしまうじゃないか。

出来ることなら人間以外に生まれたかったかもしれない。


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