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とある夏の43日記  作者: 伊藤真奈
12/35

夏休み終了まで、あと三十一日

2023年7月31日。

あーやだ。やだほんとにやめてほしい。あと数時間で七月が終わるなんてほんとやめてほしい。夏休みがあと一ヶ月とか本当にやめて。心臓がもたない。学校はいやだけど、かといってやることも特にないとしても本当にやめて。それで頭がいっぱいになる。途方もないきょうふがはい寄ってくる。あー、やだ。やだやだ。もはや日記と言っていいのか分からなくなるほど言葉の知能が落ちてるわ。冷静になった。少し思考に余白が生まれた。

さて、そうだ。それほど内容が薄くとも確実に夏休みのじゅみょうは減り続けている。今すぐにでも時を止めてしまいたいが、そんなことはできやしない。べたりとまとわりつく熱気、いや、熱気というには粘性があまりに高い暑さからも逃げられない。

そろそろ日記をしんけんに書く気が失せつつある。ここまで続いているのは、あきしょうの私にとってかいきょと言えるだろう。三日坊主の代名詞として伊藤真奈が使われてもいいくらいには続かない。

どうも暑さで狂ったらしい。意味の分からないことばかりを先ほどから書き続けている。甘いぬるま湯に浸かってどこまでも落ちていく一方の頭であったはずなのだが、そこに狂気が加わればいいよいよ本格的に性格が終わるというものだ。

こうして書いてみると、頭が整理されていくような気がする。他人にぐちをはいてすっきりする感じだ。まあ、私にそんなエピソードはないが。想像上の快感にたとえるなんて、やっぱり脳に狂気がしみてきている気がしてならない。

出来ることなら一生だらくしてってくれと思わなくもない。人が離れていくのを見てざまあみろと言いたいくらいには自分をいやに思っている。が、それに絶望するくらいに私は自分に共感している。感情移入をしている。……同じことか。変なことを言ってしまった。

誰に見せるわけでもないしいいか。大分頭が軽くなった。おやすみ。

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