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とある夏の43日記  作者: 伊藤真奈
11/35

夏休み終了まで、あと三十二日

2023年7月30日。

今日はカラカラした晴れだった。暑さでうだりそうになる。というか、うだる。やっぱり雨が好きかもしれない。

昨日の話の続きをするけれど、人が主観でしか自分を見ることができないとすれば、それはとても恐ろしいことだと思う。自分が自己中心的であるとも分からず、自分が異常であることも知らず、自己とうすいする。その様を自覚せずに生きていく。そういう奴は大抵、落ちぶれていくというのがお決まりだ。

だから私は、私を知り、人を知り、理解を深めたうえで、生きたい。

というのがすっきりとする結論になるだろうが、結局自分を客観視する方法はよく分からない。いずれ思いつくかもしれないが、それまで自分を知ることができないのは、やっぱり怖い。

ところで、今日は美香が大人しかった。一日中何かを集中してやっていた。いつもはゲームで一喜一憂する声を上げるのだけど、声すら出さないくらい熱心に取り組んでいた。うるさくなかったので、私は久しぶりにいらいらしなかった気がする。夏休み中、いや、これからずっとこのままでいてほしい。


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