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とある夏の43日記  作者: 伊藤真奈
10/35

夏休み終了まで、あと三十三日

2023年7月29日。

 ダメだ。何をやっても楽しくない。ポスター作りもやる気が起きない。唯一の楽しみがこの日記であるとか、ちょっとどうかしている。今日はいつも通りたいだな時間を過ごした。薄っぺらで時間というものを最大限無駄で希釈したような一日だった。悲しいかな、だから特に書くこともない。一体私はこの日記に何を期待していたのだろう。

 私は自分を客観視出来ているつもりでいる。が、その客観視すらも主観にまみれた思い込みではないかとも思う。急に何の話だろうかと思うが、ふと思い浮かべたことをつらつら並べてみようと思ったのだ。それで、話を戻すが、仮に客観視だと信じていたものが主観であるとするなら、私はどうすれば正しく客観視をできるのだろう。思考を丸々なにか――それこそ、文章などの記録ばいたいに残し、成長した後にそれを眺めてみる、とかだろうか。いや、それだとあくまで過去の自分の客観視しかできない。今の自分を正確に客観視として自覚することは不可能だろうか。

 とりとめもなく考えていると、なんだか頭がおかしくなる気がする。自分というものの境界線が溶け、自分が溶け、そして世界も溶けて混ざってしまうような感覚だ。

 ヤバい、時間がなくなってきた。もうそろそろ寝ないと怒られてしまう。

 明日続きを書こう。もしかするとなにかしら成果を得ることができるかもしれない。おやすみ。

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