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04初任務

翌朝、仕事の紹介をしてもらうことにした。


俺のランクでは森で野草の採取でレベルを上げろという話だ。

慈善活動によって位を上げていく教団側の教えなんだろう。

怪我の治療に効果があるという「キズナオル草」というものを渡された袋がパンパンになるまでと言われて、45リットルのゴミ袋くらいの大きさの袋を渡された。


同じ部屋の三人はみんな別々の任務についた。


俺は一人で森に向かう。

森は町からだと、昨日目覚めた草原の反対側だ。

特に危険な生物はいないとのことなので、それを信じて相変わらずのブリーフ一枚で向かった。みんなブリーフ一枚の俺に何も反応しないので、俺もだんだん気にしなくなってきた。

この町では恐らくカルトの教えによって身なりは気にしないのだろうか


何もない一本道を進むと、森が見えてきた。

森の手前で昨日みないな緑色の変質者と、武装した男が喧嘩している。

男は剣のようなものを持っているし、緑色の変質者も、俺が昨日会ったやつとは違ってデカくてイカつくて、棍棒持っている。


というか緑の全身タトゥーはヤンキーのチームとかなのかな

仲間とかなのかな。そればいいけど普通に刃物振り回してる男がヤバいし、あの長さの刃物持ってることがおかしいので、あれは喧嘩ではなく演劇の稽古とかかな。だからひとけのないところでやっているんだろう説を信じることにして、歩みを進める俺。


何食わぬ顔で俺は近くを通り過ぎて森に入ったが、後ろから悲鳴が聞こえて、振り向くと刃物持ったやつが倒れており、緑色のやつが俺を見ている。


稽古と思ってる俺はそれだけでは特に気にしない。

森へ進む


すると後ろから足音っぽいのが聞こえてきたので、振り向くと、どういうわけか緑色のやつがこっちに走ってくる


なんだろう

「今の演技みてましたよね?感想とか貰えませんか?」みたいなやつかな


走る勢いが止まらない

そのままぶつかってきそうだ

これは感想求めるとかではないかとしれない

そして棍棒を振りかぶってきた

突然襲われたことに恐怖より怒りが湧いた。


俺は龍真拳のカウンター技である

「天地返し」の第五の型を咄嗟に使った。

左斜め上から助走と共に振り下ろされる棍棒

伸脚のような姿勢で上半身を左下に引っ込め

右足は相手が走ってくる足にかける


緑色のやつは激しめに転び

振り下ろした棍棒が倒れた拍子に地面につっかえ

自分の顔面に直撃していた

その際に首もやっちゃったみたいで、顔がおかしな方向に曲がって倒れ込んだ。


一瞬で血の気が引いた

咄嗟の正当防衛とは言え、おそらく重症を合わせた


とりあえず棍棒を足で蹴って遠ざけ、

緑色のやつの脈をとる


まだ脈がある

運良く近くに荷車が捨てられていたので、それに緑色の奴を乗せて

急いで町に向かった。

途中でさっき剣を振り回していた男も、頭から血を流して倒れたままだったので、自分が襲われた以上こいつも稽古ではなく襲われたんだろうと理解し、荷車に乗せた。

こいつに関しては脈が無かったので、心臓マッサージを少しした。でも無理だったけど、とりあえず荷車に乗せた。


今のところ、人殺したての殺人鬼に襲われ、正当防衛なので罪に問われないのではないかと動揺の中で自己弁護を考え続けていた。


緑のやつは意識を取り戻したら困るので、剣の男のマントをちぎって手足を拘束した。


そして町に到着

俺にとって頼れるところはギルドしかないので、とりあえずギルドに駆け込んだ。


剣を持った男はすぐに運ばれていった。

緑色のやつは俺の目の前でトドメめをさされた

「!?」


緑色のやつは俺の目の前でトドメをさされた、え?なんで??

このカルトの町こわっ!


治療して回復後取り調べとかしないのか??


シンディーが「あなたのランクでボブゴブリンを討伐したのは凄いわね、でもまだ息があったのは甘いわよ」と言う


怖いわこの町、法を犯して自分達のルールで罪人を捌くのか、恐ろしいカルトだわ


でも緑色のやつが生き絶えた瞬間、疲労感が回復した。

シンディーは、「あなたはレベルアップしたわね」と言う。


このカルトの中で、俺は位が上がったようだ

正当防衛とは言え、不審者を虫の息にしてしまい

そいつを危ない町に連れてきてしまった結果

害虫駆除のごとくなんの躊躇もなくトドメをさした町


俺「なんで殺したんですか?」


シンディー「何言ってるの?ボブゴブリンは人を襲う魔物で遭遇したら駆除すべき対象よ。あの森にいたのは不思議だけど、最近町の近くでボブゴブリンによる被害がでていたの。わかっているだけで5人の市民が殺害されたわ。」


なるほど、緑色の人達のテロ組織の生死を問わない危険人物なのか


俺「ちなみに草原からこの町にくる途中背の低い緑色の連中もいたんですが、あれも指名手配されているテロリストですか?」


シンディー「面白い表現ね、多分それは普通のゴブリン。でもボブゴブリンになると力も強く凶暴になるの。」


なるほど、向こうの組織は向こうの組織でそうなのか。


シンディー「これは討伐報酬よ」


俺はこの町の独自の通貨を貰った。

プレミアム商品券みたいな町だけで使えるやつなんだろうか




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