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18 タブー


 おかげさまで、我が家はそこそこ良い感じに落ち着いております。



 スーミャとイリーシャさん宛に、子供たちからのファンレターが届くようになりました。


 えーと、大きなおともだちからの諸々は、フナエさんが弾いたり通報したりしてくれているとか……



 ナルンは、先日の定期検診でのお注射ショックも癒えて、


 元気いっぱいにお散歩しております。


 クロ先生が来ると、影の中に隠れちゃいますけど……



 シュマルセさんは、週に2日くらい我が家を訪れて、経理チェックしてくれております。


 迎えに来たキルミネウスさんとのお茶の時間も楽しんでくれているようです。


 お庭で、みかんの苗木を眺めながらの静かなお茶の時間は、誰もおじゃましてはいけないふたりだけの時間。


 おっと、チュースさんとエリスさんは除く、ですね。



 フィナさんとフィグミさんとゾディのちっちゃいトリオは、


 なにやらアリシエラさんと内緒の相談ごと。


 どうやら、ドールサイズの乗り物を開発中の模様。


 あまり危なくない乗り物だったら良いけど……




 事務所の方は、なにやら大変な状況なのです。


 ライブレンさんが頻繁に訪れる事務所だと嗅ぎつけた追っかけたちが、


 出待ちやら張り込みやらで、ご近所迷惑この上無し。


 キルミネウスさんの用心棒も、僕の固有スキルも、


 さすがにあの手の輩はいかんともしがたし。


 有名税ならぬイケメン税、とでも言うのでしょうか。


 要対策、なのです。



 ……



「どうしてああいう人たちは、ライブレンさんご本人が嫌がることを平気で出来るのでしょうか」


 恋は盲目、ですかね。


 まあ、あんなのが恋だなんて、プリナさんみたいな乙女としては絶対に納得出来ないでしょうね。



「ライブレンさんも、もう少し考えて行動すべき」

「なのだが、ああいうお坊ちゃん的なところが抜けきれていないところも、人気の秘密、なり」


 さすがに、寄ってくる変なの全部を面倒見きれないでしょうし。


 モルガナさん、なにか妙案ありませんか。



「とっとと連れ合いを見つけるがよろしい」

「一番簡単で、一番効果がある対策なり」


 確かにそうですね。


 じゃあ、モルガナさんが良い感じの娘さんを"導いて"くださいな。



「あんな優良物件に釣り合う乙女を手軽に釣り上げるなんざ、シナギさんでも無理難題」

「もちろん"導き手"にだって、おいそれとは無理なんだい」


 上手いこと言って誤魔化そうったって、そうは問屋が閉店セール。


 まあ、肝心のライブレンさんご自身が、脇目も振らずに騎士道まっしぐらですものね。



「ストーカー予備軍、武力排除は、どうしても駄目?」


 難しいよね、サイノ。


 完全なストーカーになったら、いくらでも実力行使出来るけど、


 今はまだ乙女をこじらせているだけだし。



「つまり、サイリがいつもの自己犠牲突貫精神を発揮して、ライブレンとお付き合いすれば万事解決」


 ……そういうのを、最悪のシナリオって言うんだよ。


 そんな誰得玉砕行動なんて、絶対にごめんですわ。


 ほら、プリナさんが青い顔しちゃってるから、そういう話題は、以降絶対禁止。



「タブー、了解」


「サイリ家は、健全なエロスが売り、なり」


 売りませんって。


 むしろ買いたいくらいです。



 ……皆さん、そんな目で見ないでくださいよぅ。



 あとがき


 登場人物増やし過ぎと言われたら、


 サイリさん編で増えたメンツの人外比率の高さで言い訳。


 まさに逃げ道。



(シナギさんの『えろスライム』事件は、リヴァイス33でのエピソードとなっております)



 つまりは、これからもこんな感じでよろしくお願いします。



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