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第三話 訓練の日々

能力測定の終わった日から、勇者たちの訓練が始まった。俺はこの異世界での生活を日記に残すことにした。


2日目


今日は午前中は幼なじみ三人衆と魔法を発現するための訓練を始めた。まず最初は体の中にある魔力を感知するところから始めた。幼なじみ三人衆はすぐにコツをつかみ、魔力を感知して手から小さな火やら水やらを出していたが、俺は何もわからなかった。午前いっぱい自分の中の魔力とやらを探して見たものの、魔力の‘ま’の字も見つからなかった。

午後には、体術の訓練をした。とてもつらい。学校の校庭よりもでかい訓練所の外周を10周ほど走り、教官から剣術の基礎を学んだ。ただ紫月だけは適正が杖術なので、なんか魔法使いのような黒っぽいローブを着たきれいな女の人に杖術の基礎を学んでいた。




3日目


今日も俺は午前中は魔力感知の訓練に励んでいた。幼なじみ三人衆はもうすでにこの午前中で初級の魔法を発動させることができたというのにも関わらず、訓練2日目になったとしても魔力を感知することができなかった。

 午後は今日も走り込みに剣術の基礎を学んだ。ただやはりスキルレベルの差があるのか幼なじみ組は飲み込みが早く、才能の差をまじまじと見せつけられた一日であった。



4日目


今日は少し王城が慌ただしく感じた。教官に聞いてみると、俺たち勇者を歓迎するパーティが三日後の夜に開かれるらしい。ちなみに今日も午前は魔力の感知に努めたが、やはりわからなかった。幼なじみ組はもう初級はマスターしたらしく、別の訓練場にいってもっと威力の高い魔法に挑戦しているようだ、たまに大きな音が聞こえてきた。ちなみに午後も幼なじみ組とは訓練は別だった。今日からは教官はマンツーマンでやってくれるらしい。ウレシイナー。


5日目


やっと自分の中に魔力を感じることができた。なにか暖かなものが体の中にある感じ。

それを教官に伝えると、とても喜んでくれた。まだこの世界にきて間もないが、この世界にきて一緒にすごした時間が一番長いのは教官だもんなぁ……この五日間ずっと一緒にいたし。教官がいうには元々スキルで“魔法使いの素養”があるので、絶対魔法自体は使えるようになるらしい。しかしながら幼なじみ三人衆のような強さにはなれないという。その代わりこのスキルを持つ者は、どの属性も使えるようになるらしい。午後からは基礎練に教官に打ち込み練習が追加された。これもきつい。打ち込んでもぶつかっても教官は一歩も動かない上に、教官の合図があるまで打ち込み続けなければならない。さらにたまに教官も攻撃してくるので毎日青あざが絶えない。



6日目


今日は朝から王城の門が開いていて多くのなんとも豪奢な馬車が何台も入って行くのが見えた。明日の勇者歓迎パーティーのために国中から貴族や大商人が集まっているのだろう。

故に今日は明日に備えて午前だけで訓練は終わりだった。あっちなみに小さな火ぐらいなら出せるようになった。手から火が出たときは教官と一緒に喜んだものだった。


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