表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/122

999年前の魔王伝説

『最強の皇帝に叛逆したら懲役666年をくらった俺、追放先の精霊界で真の最強となって舞い戻る』

第2巻スタートです!

プロローグ  999年の封印



 その男は、魔法が使えなかった。


 使わなかったのではない。

 使えなかったのである。


 だからこそ、人々は、男をまっとうな歴史に載せるわけにはいかなかった。

 魔法文明が築き上げた帝国の歴史には、魔法士の活躍のみが描かれなければならないのだから。


 ゆえに――

『その男は、どの魔法士よりも強かった。だが、その男は、魔法を使えなかった』

 ――などという不都合な事実を残すことなど、できなかった。


 現に、たとえば、歴史書にはこう書かれている。

 当時、2人の偉大な『魔法士』が、権力を巡って『魔法大戦』を勃発させた、と。

 魔法士ではない男のことを、魔法士として記していたのだ。

 魔法が使えないことを、隠しながら。


 そう。

 何としても、男が魔法を使えないことは、隠さなければならなかった。

 ゆえに、男が『魔法大戦』で敗れて『次元の狭間』へと封印される際、わざわざ『男の魔法を封じた』旨の記述を入れていた。

 これで、魔法が使えないことへの理由付けができるからと。


 封印の効果は、999年。

 999年後に、封印の効果が薄れたとき、ふたたび魔法文明を駆逐するであろう。


 男は、魔法を使えない。

 ゆえに、男は決して『魔法士』とは呼ばれなかった。

 だが、男には魔法に匹敵する――あるいは魔法をも凌駕するほどの力があった。

 それは。


『魔』を統べる力――

『魔』を操る力――

そして。

『魔』を滅ぼす力――

ゆえに人は、男をこう呼んだ。


『魔王』――


『魔王ゼグドゥ』と、呼んだのだ。

2巻第2話の投稿は、本日(6/10)18:30を予定しています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ