第5話
短めです。
ただでさえ短いのに、さらに短くなりました…。すみません。
「悠人くんも友達ができたようで良かったです」
学校からの帰り道に凉はぽつりとそう呟いた。
「まぁ、結構オーバーリアクションなやつだったけどな」
「悠人くんの返しも面白かったですよ。反応が薄い人よりかは、いいんじゃないですか?」
「確かに反応がないよりかはあった方がいいけど、なんか途中からバカにされている気がした」
「それは私からなんとも言えませんね……。悪いところだけでなくいいところもあると思いますよ。ほら、私たちがクラスに一緒に入ってきたことを覚えていたらしいので、記憶力がいいのかもしれませんし」
確かに、いちいち人が入ってくるのを確認して、それをなおかつ翔は覚えていたんだ、それなりに記憶力がいいのかもしれない。
「そういえば、凉はすぐに友達ができてたよな」
なんなら自由時間が始まってすぐに話しかけられていたぐらいだ。
「そうですね。私は結構友達はすぐにできますね」
「俺は、凉みたいに話馴れている人とはよく喋れるんだけど、喋り馴れていないと人とだと全く喋れないからなー」
そう言いながら横を見ると凉が少し顔を赤くしてた。
「ん? どうしたんだ?」
「い、いえ。私とは話し馴れていると言ってくれたことが少し恥ずかしくて」
そう言いながら、おずおずとこちらを見上げた凉はとてもかわいかった。
「そういえば、何で凉は大波高校に入学したんだ?」
確かに、うちの高校はそこそこ頭のいい高校ではあるが、わざわざ独り暮らしをしてまで入学するほどではない。
「あまり、理由は無いですね」
「え、無いんだ。てっきり『これがしたい』っていうのが決まってるのかと思った」
「悠人くんはなんで入学したんですか?」
「……」
確かにそういわれると俺も無い。たしか家が近かったからな気がする。所詮はそんなものなのか。
「そういえば、」
何かを思い出したかのように凉は呟いた。
「大波高校を勧めてくれたのは祖父だった気がします。そのあとに文化祭に行って、雰囲気が気に入ったので入学した気がします」
「へー、じゃあそこから大波高校を知ったんだ。凉のじーさんは俺と凉との、キューピットって訳だ」
そんな冗談を口にすると、
「キュ、キューピット……」
さっきよりもさらに顔を赤くした凉がいた。
作者「ちっ、またイチャイチャしやがって」
悠人「どこがだよ?」
作者「なにこの鈍感野郎」
凉「どこがイチャイチャしてるんですか?」
作者「え、例えば、悠人の言葉に凉が反応したときとか、他にも…………」
悠人「俺と凉との反応違い過ぎない!?」
作者「え、いいじゃん別に」
悠人「んなっ!? 堂々と言いやがった」
凉「人を差別したらダメですよ」
作者「はい、以後気を付けます」
悠人「気を付けるんじゃなくて、やめろよ!」
作者「(凉に聞こえないぐらい小さい声で)うるせぇ」
悠人「こいつ全然反省してない!」
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