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ファースト・ダウト  作者: 羽島りゅう
一学期:入学編
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第2話

たまにこの話、実体験も入ってたりする。

 校門の前では、親に写真を撮ってもらっている新入生が大勢いた。


 そんなやつらの中で、男女が二人だけでいると当然目立つわけで、


「ちっ、どんだけアピールしたいんだよ」

「おいあれ。中二病の悠人じゃないか?」

「あの女の子かわいいな」


 などなど、散々であった。

 あと、俺は中二病じゃない!!


「気にしなくていいぞ」


 そう言いながら、凉の方を向くと、


「大丈夫ですよ。気にしてたら切りがないので」


 そう言って、微笑んだ。


「そっか、クラス表でも見に行こう」


「そうですね」


 クラス表は昇降口の前に貼ってあり、そこには多くの人がいた。


「あ、あった2組の28番だ」

「私も2組27番です。同じクラスですね」


 同じクラスで出席番号が一違いすごいな。たしかに朝、

『同じクラスになるといいな』

 何て言ったが早速フラグを回収した。今年度は回収速度が(逆も含めて)いいな。発言には気を付けよう。


「一年間よろしく」

「よろしくお願いします」


 ……さて、この後どうするんだろう。


「新入生のみなさんは校内に案内図があるので、それにしたがって自分のクラスに行ってくださーい」


「だって、行こう」


 余談だが、俺達1年のクラスは4階だ。1階が職員室、2階が3年のクラス、3階が2年のクラス4階が1年のクラス、5階が図書室などとなっている。


 階段を上がりたくないなら早く上級生になれということだろうか。


 クラスに入るとほぼ全員の生徒が静かに座っていた。


『なんだか新学年独特の感じがするな』


 そんな空気のなかで十分程座っていると、背の低い女の人が教室に入ってきた。


「君たちの担任になった新井(あらい)(さき)です。担当教科は数学Aです。一年間よろしくね。今年一年間、この40人で楽しんでいきましょう。

 と、言うわけでまずは自己紹介をしましょう。名前とみんなに一言よろしくね」


 やっぱり、自己紹介って重要だよな。この自己紹介だけでクラスのなかでの立ち位置が決まるから失敗はできない。


 そもそも自己紹介と言うのは、自分の事を理解してもらうと共に………、



「一年間よろしくね中川さん。次、中洲くん」


 っと、もう俺の番か。絶対に失敗できん。


「えーと、は、はじめまして。中洲悠人といいます。趣味は特にありません。よろしくお願いします」


「おい、あいつ。中二病で有名な悠人か?」

「うわマジだ、同じクラスなのかよ。あいつに関わると中二病ごっこに付き合わされるからな」


「一年間よろしくね中洲くん。次、根本さん」


 ……え? ちょっと待って。なんで俺そんなに悪い意味で有名になってるの。さすがにここまでとは思わなかった。


 こうして中洲悠人の自己紹介はメンタルがまた大きく削れて終ったのである。

 

悠人「誰だよ気楽に行こうなんて言ったの、散々じゃないか」

凉「大丈夫ですよ。悠人くんは優しいので、きっとお友だちもできますよ」

悠人「……。ありがとう、凉のおかげで少し気が楽になったよ」

凉「それは良かったです」


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