第1話
新しい章です。
【補足】
かわいい≠好き
あの歪な関係が始まって5日がたった。
彼女はヤバかった。何がヤバイかって? それは、彼女が何でも完璧にこなしているからだ。
掃除に洗濯(さすがに自分の下着は自分で洗っている)買い物に料理、ご飯まで作ってくれる。
さすがに任せすぎだと思い、俺もやると申し出たんだけど
『守ってもらっているのにそれは申し訳ないです。それに、私がやらないと、またゴミ屋敷のようになりそうですし』
と、やんわり拒否された。そう、俺は掃除が嫌いだ。料理も作るのはいい、でも洗いたくない。洗濯も洗って干すのはいい、でも畳みたくない。
そんなこんなでやっていったら、家がゴミ屋敷になった。足の踏み場ぐらいはあったからね?
ちなみにどれぐらい酷いのかというと、俺の家は20部屋(結構大きい屋敷のようなところに住んでる)ほどあるが、ごみのない部屋が俺の部屋とあと二つだけだった。
そしてさらに、
コンコン
「悠人くん今日から学校ですよ。起きてください。朝ごはん冷めてしまいますよ」
さすがに部屋にまで入っては来ないが、毎朝起こしてくれるのだ。
「ああ、ありがとう。今行くよ」
着替えと歯磨きをしてリビングに行くと、凉が待っていてくれた。
「お待たせ。食べよう」
「はい」
「「いただきます」」
ご飯は二人で食べる、これはいつの間にか習慣化していた。
「今日は入学式ですね」
「そうだな。同じクラスになれるといいな」
特に考えずに言ったのだが、
「え?」
「ほら、同じクラスになれば妖魔が襲ってきても、すぐに助けられるからさ」
「そ、そういうことですか」
なんだか凉が不服そうだ。なんか変なこと言った?
「ごちそうさま。準備して玄関で待ってるよ」
「私もすぐに準備しますね」
俺たちは凉が妖魔に襲われると危険なので、一緒に登校すると昨日決めたのだ。
準備をして、玄関で待ってると、凉がきた。
俺達の通う大波高校は、制服がかわいいことで有名だ。もちろん凉にも似合っていて、
「似合ってるよ」
と、つい言ってしまったら、
「あ、ありがとうございます」
顔を赤めながらそう言った。
「よし、行こうか」
今日は入学式、明日からが本番だから今日は気楽に行こう。
≪とある場所にて≫
何か黒い影が動いていた。
「クックックっ、これで私もまた」
その黒い影はそう言うと、目の前にある魔方陣を起動した。
起動された魔方陣は円形状に広がっていき、悠人たちの通う学校、大波高校を覆った。
「さあ、あと少しで完成だ。これでやっと、やっと……」
作者「なんなのこの回」
凉「……」
悠人「自分で書いたんだろ」
作者「何で君らこんなに夫婦みたいなの」
凉「……」
悠人「自分で書いたんだろ」
作者「俺が書いかもしれないけど、君らが勝手に俺の頭のなかで動くんだからしょうがない」
悠人「……」
作者「よし、主人公消すか」
悠人「おいぃぃ、なにが『よし』だ、俺消えたらこの話の主人公どうなるんだよ!?」
作者「いいよ別に、凉を主人公にすれば」
凉「え、嫌ですよ」
作者「ですよね。すんません」
凉「後書きで遊びすぎですよ」
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