魔王side
魔王side書いてみたかったんですよ!
最初にハナが聖女だと聞いたときはびっくりしたが、
まあ特に何とも思ってない。なんとなくそんな感じはしてたから。
ハナは見た目も心も全部がきれいだからな。
逆に聖女がハナ以外だったら、この世界が俺がいなくても滅びてたのかもしれない。
ハナは俺を殺すつもりなんてないようだし。俺はハナを信じる。
ハナは責任感が強くて、魔王を倒さなくちゃっていう責任に追われていただけだと思う。
それにハナに殺されるなら本望だ。勇者パーティーにいないハナに
もう魔王を倒すという使命もない。
もとより俺は魔王だとか言われているけど、俺自体は何もしてないんだよ。
なんか魔王がいると魔物が生まれるから、害悪だと言われてるけど、
直接俺が作ってるわけじゃないしな・・?
街だって、村だって、人だって殺してない。
殺す気もない。
あ、でもハナを傷つけたらうっかり殺しちゃうかもしれないな。相当ハナに惚れてるのかもしれない。
でも、立場的に魔王と聖女が恋仲になるなんて普通はありえないだろう。でも、かなり俺の悪い噂は聞くし、
人間に見つかっても、『可愛い聖女を魔王が洗脳して魔王がいいようにしてる』って感じで終わるのかも。
人間の王は大事な聖女を失っておこるかもしれないが、ハナは元勇者パーティーだ。勇者は追放した仲間をわざわざ取り戻すなんてめんどくさいことはしないだろう。ハナを追放するやつだ、どうせろくなやつじゃない。
ちなみに部屋をおんなじにしたのは、俺がそうしたかったから。
隣の部屋も空いていたけど、急遽、ハナの待女に隣の部屋を与えて、
埋めた。
そんな感じで周りの部屋を埋めて、ここにハナと一緒に住むことにした。
ハナは少し恥ずかしがってるみたいだけど、
そんなところもかわいい。まあ、手は出さないさ。ハナが認めてくれるまでは。
そんな感じで、1日が終わろうとしていた。
問題は、、ベットだよな。ハナもおんなじことを考えているだろう。
ま、広いから問題ないか。
自分が先に寝っ転がって、こっち、といい自分の隣をぽんぽんたたく。
「わ、私床で寝ます!」
「ハナにそんなことさせられないよ。ほら」
そういって、ハナの腕を引っ張る。
「わっ!」
1分くらい向かい合って寝てたけど、次第にハナの顔が赤くなり、気まずくなってハナが向きを変えた。
手を出さないといったけど、ちょっとまずいな、、耳まで赤くなっているところが
かなり理性を、、。
やめよう。これ以上考えるとうっかりはめをはずして襲いそうだ。
「おやすみ」
「お、おやすみなさい。」
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