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勇者パーティーより強いかもしれない。2

読んでくれてありがとうございます。

――え。


スキルマップでみる。森の中央。森の中央の城。

つまりここは魔王城。

俺の家といっていたところが魔王城、、、これはもう、、、

つまりアレフジードは魔王だと言っていたようなもの。

念のため、


「アレフジードって魔王なの?」


「言い忘れていたな(ニコッ)」


ニコッじゃねえよ!あとわざと言ってなかったろ。

まあ、私を助けてくれたのが魔王でも

助けてくれた?のには違いない。


悔しいけど、笑った顔に不意にもどきっとしてしまった。

勇者よりかっこいいいいいいい

思わずうっとりするほど。


「はあ、、、(かっこよすぎ・・・)」


「どうした?怖くでもなったか。」


「いや、別に怖いわけじゃないんですけど・・・」


「悩み事か?相談してみろ。」


いや、そんなまさか自分があなたを倒そうとしていたパーティーに入ってて、追い出されたなんていったら、私もろとも勇者ごと殺しそうなんだよね。なんていうの?


『ハッ。勇者パーティーのくせに勇者はお前を追い出すし、お前は魔王につけこもうとしてんのか。

お前に騙された俺がバカだったな。さよならだ。(グサッ)』


みたいな。さすがにそこまでやらないとは思ってるけど、自分を殺そうとしてきたやつなんてパーティーに入れたくないよね。今は違うといっても言い訳にしか聞こえないだろうし。

でも、今ここで見捨てられたら冗談抜きで死んじゃう私。


「どうした?」


「いや。なんでもないです。」


「なんでもないって顔じゃないぞ」


意地でも聞きたいんですね!魔王はいい人だと信じて。人じゃないけども!でも魔王はそんな魔の森の中心で人を捨てるような人じゃないと願って。でもパーティーから追い出されてこの人に出会ってなかったら私はもう死んでたかもしれない。大げさかもしれないけどこの人は命の恩人なんだからもともとなかった命だと思えば。


「・・・。私、聖女で、勇者パーティーから追い出されたんですよ。(振られたついでだけどね!)」


「そうか。」


え。反応薄っ。死ぬ覚悟までしてたのに。何かする気配もない。殺意も敵意もない。


「殺そうとしたりしないんですか?」


「なぜ?」


質問に質問で返すなよ。

だったら私も。


「だって、勇者パーティーは魔王を倒すためにあって、私は、直接攻撃したわけじゃないけど、あなたを殺そうとしたんですよ?」


「でもいまはちがう。今でも殺そうと思っているのか?」


「いえ。まったく。(逆に勇者を殺したい。)」


「それならいいだろ。」


そういってはにかんだ。ドキッ。イケメンが笑うとさらにイケメンになる。勇者もそこそこイケメンだったけど、性格があれだし、笑い方がこんなに無邪気じゃないというか、ちょっと気持ち悪い笑い方だったし・・・。相変わらず何もしてくる気配はない。


魔王めっちゃいい人でした。人じゃないけども!


「お腹空いただろう?家帰って夕食にしよう。」


日常感がすごいんだけど会って2日だよね?

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