勇者パーティーより強いかもしれない。
勇者パーティーから追い出され、アレフジードと会った次の日。
今は魔の森に来てる。魔の森はそれぞれの国で囲われるように会って・・。まあいいか。
なんで来てるかは私もわかんない。自然な感じでじゃあ魔の森行くか。みたいなノリで。
「このお花、綺麗ですね。とってもいいですか?」
「ああ、いいぞ。ハナは名前どうり、花が好きなんだな。」
勇者パーティーなんて入ってたままだったらこんなにのんきなことできなかったけど、
この人めちゃくちゃ強いんだもの。大好きな花も1つもとることもできなかったし。
とるっていうのは言い方が悪いのかなー?つむ?うーん、、。
「ええ!」
「可愛いな。(ボソッ)」
「え?」
「いや、はながきれいだと思ってな。」
「ふふっ。どっちのですか?」
「さあな。あ、魔物が来たから少し下がってくれ。」
「はーい。(なんかごまかされたような・・。)」
森に入って何度もまあまあ強い魔物に合ってるのに、アレフジードはすごい楽々倒しちゃうから出番がないんだよね!
勇者よりも全然比べものにならないくらい強い。
奥に進むにつれ、魔力が強くなるのが、魔の森だ。魔の森は、各国の中央、つまり、魔の森をかこうように、国ができているわけだ。魔の森の中央には、魔王城、魔王の城があるそうだ。初代勇者しかいったことないけど。
すごい強い魔力は普通の人間にとって毒なんだけど、私たちみたいな、勇者パーティーの人たちや、Sランク冒険者なんて人は大丈夫みたい。私ももちろん大丈夫。それにしてもSランク冒険者とかなんだろうかこの人は。かなり魔力が強くなってるし、それにつれ魔物も強くなっているはずだ。しかも迷いがない。迷いの森ともいわれている
魔の森でこんなに早く進めるとは思ってもなかった。勇者パーティーにいた時ですら、ここまで来れることはめったになかった。ひょっとして、この人は勇者パーティーより強い?2人だから身軽に動けるから?
まるで森を知り尽くしているかのような。何より不思議なのが、魔物のレベルが高いほど、
この人を襲わない。知能があるから?でも勇者パーティーの時は容赦なく襲ってきた。
敵意も殺意もない。聖女だからか、勇者の近くにいたからか、人や魔物の雰囲気などいは人一倍敏感なのだ。
それなのに、強い魔物ほど、知能がある魔物ほど、この人を襲わない。
ただ単に強いからなのか、でもそれならなぜ恐れられない?
魔族?いや魔族は人間と異なった魔力を持っている。すごい高位の魔法で魔力を練りまくって
人間の魔力に近くすることも可能だけど、そうなると、魔王レベルの魔力と精度が必要だ。
そこまでして魔王が人の国に来る意味が分からないし、噂でしかないが魔王は残虐を好むと聞いてある。
そんな魔王が人の国にきて、おとなしくできるわけがないと思う。
第一、魔王は自己中だと聞いてるから、自分の時間を使ってまでほかの国に行きたがらないだろう。
「魔力が強くなってきているが大丈夫なのか?」
「ええ。回復役ですが、これでも魔力には強いほうなんです。」
「ついた。ここが俺の家だ。」
――え。