守るために、強くなる
久しぶりの小説です。
よろしくお願いいたします。
東京は未知の侵略者に狙われている。
具体的にどう狙われているのか、それはわからない。だが、確実に東京は狙われている。
宇宙人、地底人などの侵略者から東京を守るために、俺は強くなると決心した。
東京の平和は、俺が守る!!
強くなるために、まずは筋トレ。腕立て伏せ、スクワットなどの筋トレを毎日続けた。腕立て伏せなどの回数は上限を決めず、意識を失うまで頑張った。
次に、精神を鍛えるため、雨や雪の日に外に出て、全裸で瞑想をした。
大丈夫が口癖の怪しい博士にお願いして、肉体改造手術も受けてみた。
6年間自分を追い込み、強さを求めて肉体と精神を鍛えた結果、俺は強くなったと思う。
強さを手に入れた俺は、東京を狙う未知の侵略者との戦いに挑むことにした。
だがしかし、東京は平和だった。
東京を狙う未知の侵略者が、見つからない。
宇宙人、どこ?
地底人、どこ?
おかしい、14歳の時に東京の危機に気付いて、人間の限界を超えるため必死で鍛えたのに、敵がいない。
学校に通う事を止め、就職もしないで体を鍛え続けたのに、敵がいない。
東京は平和だった。
どうしよう、せっかく強くなったのに東京が平和なら、活躍することが出来ない。
宇宙人を探して、火星に行くべきか?。地底人を探して、地面を掘り進めるべきか?
それとも、敵の出現を待ち続ける? ワンチャンあるかな?
そうだ、異世界に行こう!!
東京が平和でも、異世界なら未知の敵がいるから、活躍出来るはず。
異世界の平和は、俺が守る!!
さて、どうやって異世界に行こう?
とりあえず、異世界に関係するラノベを100冊読んでみた。
異世界転移の実験、① 落雷に当たってみよう。
転移、失敗。
異世界転移の実験、② 竜巻に飲み込まれてみよう。
転移、失敗。
困った、異世界に行く事を決意したが、方法が見つからない。
1人で考えても答えが見つからないので、学者に電話で相談する事にした。
「はい、もしもし。こちらは子供専用、質問疑問、解決電話です」
「あの、質問があるのですが?」
「はい、どんな質問かな? お姉さんに教えてくれる?」
「異世界に行く方法を、教えてください」
「……あ~、異世界か~。えっと、うん、大丈夫。お姉さん、異世界に行く秘密の魔法を知っているから、教えてあげる。坊やちゃん、覚えられるかな?」
「大丈夫です」
「ピロリン、ポロリン、チョロリン、異世界に飛んでいけーー!! この言葉を2回唱えると、異世界に行けるよ、覚えたかな?」
「うん、覚えた。ありがとう」
「それじゃあ、またね~」
会話を終えて、携帯電話を放り投げると、急いで異世界に旅起つために用意した物を登山用リュックに詰め込み、魔法の言葉を2回唱えた。
次の瞬間、まばゆい光に全身が包み込まれて、体が吹き飛ばされる。
異世界転移、大成功。