プロローグ
いきなりだが、ライトノベルのよくある展開というものについて話そう。
ライトノベルでは、異世界転生や学園ハーレムなど、色々なジャンルが存在する。だが、今まで俺が読んできたライトノベルでは、そういうものが起きるのは、例外はあるが基本同じような立場に置かれている。
まず、異世界転生だ。これが起きるのは、ヒキニートやゲーム廃人といった、社会的に終わっていそうな人々が多い。何故ならば、そういう立場のない人々が活躍する、というものは、そういう人達にとって、活力になることがあるからだ。更に、立場のない人がそういうものに憧れ出すと、ごく稀に外に出ると決意する人もいる。そう考えれば悪くは無いし、面白みもある。
次に、学園ハーレムだ。この現象が起きるのも基本ほぼ一定だ。そう、今まで友達などという存在はほぼいなく、基本一人で生きてきたソロプレイヤーだと自称する、事実そうなのだが、そういう奴に限ってよくある。これに関しても、上と同じで確かに夢があって面白い。
何故このような話をするのか? それは別に、俺がそういう立場になりたいのに、どっちにも当てはまってないから愚痴っていると言う訳では無い。断じてそういう訳では無い。本当だ信じてくれ! ……すまない取り乱した。
まあ、確かに俺は学校にも嫌々渋々行ってはいるし、友達も少なからずいる。そんな俺でもそのような展開が起きないかなと毎日夢見て生活しているものだ。
これは、そんな夢見る俺がもしライトノベルのような展開にハマったら……という話である。