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カレー

「旨いカレーを作りたいなら、良い米を使え」


農家の人に新米を貰ったけど、生来の味音痴の私には米の味は分からない。それでも普段の安米の時よりも惣菜がおいしいように思った。惣菜屋の匙加減かあるいは思い込みの為せるものか判断できなかったので、コンビニのレトルトカレーで食べてみると、まるで1500円くらいのカレーに感じた。


ハッキリと解った。プロは素人を騙して嵌めて、銭を巻き上げなければならないので、30種類のスパイスやら、地鶏や高級和牛やら、野菜本来のうまみなどと、アッピルするけれど、結局カレーライスの納まりの良し悪し、完成度、食後の満足感は米に帰属するようだ。


インド人かスリランカ人かパキスタン人かベンガル人のカレー屋が微妙なのは、米をおろそかにするのだろうか。


そういえば、バイキング、ビュッフェへ行って、揚げ物の多い所、全体的に甘口の所は、米がそこそこだった。安米でも油と砂糖はおいしく感じるのだろう。


家族サービスでカレーを作る。少年少女は瞳をキラキラさせて厨房に立つあなたの広い背中を見詰めている。しかし高級牛肉もオリジナルスパイスも無く、あなたは普通のカレーを作った。勝負は厨房に立つ以前、米の調達の時点で既に決していた。後は少年少女が目を丸くしておかわりする様子を鷹揚に眺めていれば、尊敬と不思議と好奇心と尊敬を獲得できるのである。


旨い米を用意できる小説は、同じおかずを使っても美味しく読めるのだろうか?

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