表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

擬音語(オノマトペ)

グモッチュイィーーン

作者: amago.T/

うーん……


「ヤだなぁ……」


このにおいも、音も、何度来ても慣れないなぁ……。


「ワガママ言わない」


 僕の呟きを拾った母が、愛読の雑誌に目を流しながら言った。


「だって……」


「往生際が悪い。」


 そこで、僕の名前が呼ばれた。


「ほら」


 母に促され、僕は立った。


「奥の部屋へどうぞ」


 看護師さんに言われ、奥の部屋の診察台に座ると、エプロンをつけられた。


 ここは、歯科医院。

 僕は数年前から定期検診に通っている。

 虫歯はあんまりならないけど、なったときは酷いものだ。


「こんにちわ」


 歯医者の先生が来て、イスに座った。


「ぐっもーにん。」


「うん、今日も元気みたいだね。

 前の時から痛くなったところとかは?」


「ない」


「じゃ、診るからね。

 イス倒すよー」


 変わらない応答をして、倒れていく背もたれに身を任せる。


「はい、口開けてー。あ〜ん」


 口を開けると、横から見慣れた器具が延びてくる。


「痛かったら手挙げてねー。たぶん見ないと思うけど」


「みてぉぁ──」


 しゃべってる途中で器具を入れられた。

 鏡で見ながら削られたりこすられたり、耳が痛くなりそうな音もする。

 ぐわーん、とかキーンとか、とにかく骨に響く音だ。


「あぁ〜。あるねー。あるねあるね〜」


 なにがあるんですか歯医者さん。


「あぁ、ホントに痛くないの?」


 今なんか歯茎にあたった気がして痛いんだけど。

 なんか血の味してきた……。


「とりあえず削っとくねー」


グモッチュイィーーン


 痛い。

 痛いってば


 手を挙げようと動かすと、助手っぽいことをしている看護師さんに押さえられた。


 + + +


「ひらあっか!!」(痛かった!)


「あぁ、ごめんごめん。

 ちいさいのあったからつい削らせてもらっちゃった。」


「ういわ?」(虫歯?)


「うん、虫歯。

 一応詰め物しといたけど、来週また来てね。」


「うーい」(はぁーい)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ