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明日へと(会長視点)
「それで?」
清水に先を促した
「谷本灯24歳、出版社勤務。
両親はご存命で、姉が一人いますね。」
ぺラッと紙を捲る音が静かに部屋に響く
「特に大きな病気もされず、あと恋人の影はなし。」
恋人はいないのか…
「ただ、姉が一人と先程申しましたが、姉と上手く行ってないようです。」
「どういう意味だ?」
「詳しくは分かりませんが、どうやら、姉に恋人を取られたと」
恋人を取られた…それだけで?
疑問に思って、清水に視線を向けた
「それが、どうやら、婚約されていたのではないかと…。明日にはもう少し詳しく知れると思います。」
チッ!
クソッ!!気になるなぁ…
思い浮かべるのはあの女のあの瞳
あの一瞬で、俺の心は捕らえられた




