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話を聞く?
カバンを慌てて持って
「あ、あの、わたし……」
失礼しますと続くはずだった
「帰るなら全てを捨てていくんだな」
そう投げられた言葉に
「ど、どいう意味ですか?」
扉に向かおうとした足はストップした
「まぁ、座れ。いちから話してやるよ」
そう言われ、確かに私がここに来る理由が分からないのが気になる…けど、そんなこと些末では?
逃げることが大事、でも、気になる
それに、この男の言葉も気になる…
もし、何かあれば、ソッと携帯をポケットに入れ、ソファーの端に座った
男はチラッと見て
「ふん、まぁ、いいだろう」




