捕獲中
「谷本さんですね?」
やはり目の前にいるのは……真っ黒な人は夢ではないのですね
「さ、あの車に乗りましょうか」
ニッコリ笑い、軽く背中にまわされた手に押される
「……いやいや、あの、意味が分からないのですが!?」
男はおや?と首を傾げる
「……ふむ。事情はある方が話してくれますので、その方の所までこの車でお送りするために待っていたんです」
さぁ、さぁと押す男に思わず携帯を取り出した
「これ以上触れると警察呼びますよ!」
男に見やすいように見せたら
男はニヤリと笑った
「どうぞ」
何なの!?この余裕!!
「ま、呼んだら困るのは貴女方…いや、ご両親かな」
「ど、どいう意味です?」
「だから、全てを知りたければ乗って下さい」
真っ黒な車に誘われるがまま、自分の馬鹿さ加減を後悔してます…
何故、乗っちゃったかなぁ
いや、あいつが両親という人質を取ったからで私は、バカではない、うん、そうだよ
なんて、自分を慰めてみたりしちゃってます
あぁ、イスの座り心地は最高なのに、居心地は最低です
「谷本さん?」
ふいに、話しかけられた
すいませんが、あなたがたと話すことはありません
「谷本さん?…谷本灯さん?」
うるさいですねぇ、私はね色々と考えないといけないのですよ
あなた方の所から逃走するという計画をね
「……ポッチャリとしたお嬢さん?」
そんな手通用すると…
「誰がお腹ぽっこりのちびデブですか?」
はい、通用しましたーー
「……誰もそこまで言っ」
「いえいえ、見えない言葉が私には見えるのですよ!(お腹)ポッチャリとした(ちびの)お嬢さん?とね!
私が、そこまで読めないと思ったとお思いでしょうが残念でしたね。欺こうとしても無駄ですよ」
フフフフ、アハハハハ
勝利は私の手にある!!




