寂しい女。
真美は三ヶ月と付き合いがもたない女だった。ついこないだも彼氏と別れたばかりだがもう違う男の家に住み着いている。可愛くスタイルも良いので男には苦労しなかった。寄って来る男はみんな真美のルックスしか見ていなかった。
三ヶ月もたないというが、真美が振られるわけではない。飽き性で刺激を求めるタイプも原因で自分からサヨナラを告げる事が多かった。別れを決めるのも適当な理由ばかりで周りの友達は飽きれていた。
今日も真美は彼とつまらない喧嘩をした。真美が昨日話した事を今日になり彼氏が忘れていたことから始まった。昨日は帰りも遅く疲れていたので仕方ない気もするが真美は許せなかった。いつもなら彼も謝るが今日は機嫌も悪く黙って家を出て行った。
はぁー…
真美はため息をつくとケータイに沢山入っているキープ男数人にメールを打ち始めた。食いついてきた男にまるで悲劇のヒロインみたいに話しだす。これがいつものパターン。そして男に会いに行く。真美はいつも寂しかった。小さい頃から母子家庭で母はいつも家にいなかった。誰かと一緒にいたい、誰かに必要とされたい。その願望が強く結果的にこうなってしまった。喧嘩して、冷たくされる事が怖かった。自分をもう必要としていないと感じてしまう。だからまた別の男を探す。悪循環だという事も自分でわかっていたがどうにもならなかった。寂しさには勝てない。こんなことばかりしているから男にも本当に大切にされない。全部自分でもわかっていた。
そして少し泣いてから真美は少ない荷物をまとめて家を出てまた別の男の元へと行ってしまった。
あー、こんな生活も後何年できるんだろう?
そう呟いてケータイを見つめた。