金で買う女。
美由紀には彼氏がいた。彼氏と呼んでいいのかは少しわからないがとりあえず彼氏と彼女というくくりになっていた。
彼氏の名前はルイ。本名ではない、ホストクラブで働いてる源氏名だった。
美由紀とルイの出会いは勿論ホストクラブだった。友達に連れられ行った先がここだったのだ。そこで美由紀はルイに一目惚れした。普段から美由紀は男性にチヤホヤされた事がなかった。でもここにいると自分がお姫様になった様な気分になった。それもこんなイケメンからチヤホヤされるなんて夢の様だった。それから美由紀は毎日ホストクラブに通った。初めは良かったが段々行く回数が増える度に会計が上がっていき、アルバイトの稼ぎでは足りなくなってしまった。考えた末、美由紀はキャバクラで働くことに決めた。美由紀はお世辞にも可愛いとは言われないルックスをしていた。体型も小柄でぽっちゃり、なかなか雇ってくれるキャバクラは見つからなかった。必死にけばけばしいメイクをし、なんとか雇ってくれるキャバクラを見つけた。他のキャバクラより小さいし時給も安かったが広い店で煌びやかな女性ばかりの所より自分にはこっちの方が向いていると感じた。それから美由紀は大学まで辞めて毎日キャバクラで働き毎日ホストクラブに通った。周りの友達は勿論反対した。だけど美由紀には響かなかった。
そんな生活が二年程過ぎた。未だにルイは彼氏だと言うがいつも店でしか会えない。お金がないと会えもしない彼氏。美由紀も騙されているとはわかっていたがそんな惨めな事を認めたくなかった。そして捨てられる事が怖かった。
周りの友達は大学を卒業し、就職、恋愛に忙しそうだった。
美由紀は今日もまた濃い濃い化粧をし、キャバクラに出勤してその足でホストクラブへと向かった。
貰ったばかりの給料を持って。