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流星の声  作者: 遠藤 敦子
流星の声 Ⅱ
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「これで登録しますか?」

 と画面に表示され、「はい」というボタンをタップする。こうして市岡(いちおか)碧人(あおと)は軽い気持ちでマッチングアプリに登録した。碧人は1年間浪人しての入学をしたので、今21歳で大学2年生だ。周りの友達より1歳年上だけれど、碧人は彼らと年齢など気にせず仲良くしていた。そんな友達から勧められたのが、マッチングアプリを始めたきっかけだったのだ。俺の友達がこれで可愛い彼女できたらしいぜ、と。

 気になる女性にどんどんいいねを送るも、ほとんどいいねが返ってくることはない。他にも男性がたくさんいるので若い彼女たちは選び放題なのだろう。たまにいいねが返ってきてメッセージでやりとりをしても、そのうち返事が来なくなる。優しい人は「彼氏ができたのでこれ以上やりとりできなくなりました」と謝罪のメッセージをくれるけれど、大半がいきなり返事が途絶えてしまうパターンだった。


 そんな時、「よっちゃん」という19歳の女子大学生から碧人にいいねが来る。女子大に通っていて出会いがないのでアプリを始めたと、よっちゃんのプロフィールに書いてあった。顔写真が好みだったこともあり、碧人はよっちゃんにいいねを返してメッセージでやりとりを始める。よっちゃんは女子大の英文学科に通っているそうで、英語教師を目指して英文学科に通う碧人と共通点があった。やりとりを重ねてみて他にも共通点があり、碧人はどんどんよっちゃんに惹かれていく。メッセージのやりとりを始めて1週間後、碧人はよっちゃんにLINEの交換を持ちかけ、LINEでやりとりするようになった。

 LINEでさらにやりとりを重ねていき、碧人はよっちゃんのことを好きになっていく。よっちゃんと付き合ったら行きたい場所の話をしていた時、思わず碧人は

「LINEしかしてないのに好きになってる。付き合ってほしい」

 と送ってしまった。よっちゃんからも同じ気持ちだと返ってきて碧人は嬉しくなったけれど、会ってから付き合うか決めた方が良いと冷静さを取り戻す。碧人はよっちゃんに舞い上がりすぎていたことを謝罪し、再度他愛のないやりとりを重ねた。それから碧人とよっちゃんは会う約束をし、パフェを食べてから夜ご飯を食べることになる。よっちゃんから碧人と会うために店員さんと相談しながら新しい服を買ったと報告があり、碧人は

「そういうところが可愛いんだよな」

 と返信した。碧人はよっちゃんと会うのが待ちきれなかったのだ。

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