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第5話
「さまざまなものを確認していただきました。私だけではなく、後ろに居並ぶメンバーも、やはり真品として認定ができると、そして美術品としても一級品であることを確認しました」
うんうんと後ろの人たちがうなづいている。
そこからも、何かとんでもないものだったということが分かった。
「ところで、まず一つお尋ねしたいのですが、亡くなられたおじい様は、砂賀町というところに縁があったでしょうか」
「砂賀町……?」
思わず顔を見合わせる。
それを見て、俺らがそれについて詳しく知らないことが、係員らに伝わったようだ。