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第3話
別室には俺らのほかには2組ほどいるだけだった。
彼らが呼ばれる横で、俺らはなかなか順番が回ってこない。
1時間ほどかかって、ようやく俺らは呼ばれた。
ようやくか、と思いつつも、さっき刀を提出した部屋へと戻る。
複数人が箱の前に集まって、どうやら一つ結論を出したらしい。
「お待ちしておりました。こちらへお座りください」
先ほどとは何か違う雰囲気を、俺らは感じ取る。
とはいうものの何か特別なものなのかもしれないと思う程度で、そもそもこれがどんな刀なのかも何も知らなかった。