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寄託先  作者: 尚文産商堂


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17/23

第17話

約2か月が過ぎた。

ようやく電話で長男が連絡がきたことを教えてくれたから、これで内容を詳しく知れると思って待ち合わせ場所に向かう。


待ち合わせ場所の手野駅から、さらに長男が用意してくれた車に乗り込んで30分ほど、前と同じ総合博物館がある手野公園の駐車場にやってきた。

そこから歩いて15分、またもや総合受付を経て、とうとう刀の秘密を明らかにするために、これまた前と同じ部屋へと通された。

「長い間お待たせして申し訳ありませんでした。ようやく結果が出ましたので、お伝えと、こちらのお返しをするために、ご足労いただきました」

部屋に並んでいるのも前と同じ、と言いたいところではあるが、すこし人が増えている。

「えっと、こちらの方は……」

俺が学芸員のリーダーに尋ねると、ああ、と思い出したかのように紹介した。

「当館の館長と副館長です。今回は是非に、と申しておりまして」

紹介されながら握手をそれぞれとかわしていった。

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