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寄託先  作者: 尚文産商堂


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第15話

「では、この箱などは……」

リーダーがさらに重ねて長男に聞く。

ほかのメンバーは一応こちらに形式的に声はかけてきたものの、さっさと中身の刀を近くにあったテーブルの上に恭しく置いていた。

「昔からあるので、どのような経緯かということについてはわかりません。でもずいぶんと昔からあることだけは間違いないです」

結局のところ、どうしてこの刀が蔵にしまわれていたのかということについては全くと言っていいほどわからない。

家を探したら出てきたぐらいなものだからだ。

それを長男は正直に話していた。

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