5.経年
何度目のお詫びでしょうか、、、
本当に投稿が遅れて申し訳ありません、、、
もう一話に関しては不問にしていただけると幸いです
それではお楽しみください
〜2020年◯月〜
「なかなか既読つかないな、、、」
中学からの同級生に連絡してみるがなんの音沙汰もない。
木坂からの返信は約一ヶ月ほど前から止まっていた。
「私なにかしたかな、、」
よく分からない不安と罪悪感に浸されていく。
修学旅行中で基本的にスマホの使用は咎められることはないので意図的に見てないとしか思えなかった。
そうやってスマホをつついていると友人に折り畳み傘でつつかれた。
「夢〜置いていっちゃうよ〜」
「ごめんって〜」
夢は私のあだ名で本名は幻中冬羽で基本的に名前の読み間違いが多いので友人が作った。
自分でも名前が呼びにくいだろうなと思っていたので友人の提案は嬉しかった。
「夢、さっき何してたの?」
「中学の同級生に連絡してた」
「高校違うの?」
「いや、同じだけどなんか話せなくなってさ」
「あ〜、あるよね、そういうの」
その後は二人で話しながらバスに乗った。
約一時間バスに乗り続けて函館ベイエリアについた。
夕食は自由行動中に各自で取るようになっていたのでその時に再度連絡してみたがなんの反応もなかった。
自由行動中は友達といろんなことを話して笑いあった。
けど少し悲しそうにしているように見えていたのか、みんな少し心配したような目をしていた。
その夜ホテルの部屋でゴロゴロしているときに木坂から返信が来ていることに気がついた。
『なにか用があるの?高校に入ってから一度も話してないのに?』
『特にないけど、、、前みたいに話したくて』
『私じゃなくて瀬尾さんや庄野さんと話せば?』
『光代ちゃんや千戈ちゃんだけじゃなくて木坂とも話したいし』
どこか切り捨ててくれと言わんばかりの高圧的な話し方。
小・中学で仲の良かった木坂月詠とは全く違う別人になってしまったようだった。
『冬羽、変わったよね』
不意にそう送られてきて返事に戸惑ってしまう。
『冬羽から見たら私が変わったように見えるでしょ?』
"そんなことない"
そう入力した手は震えが止まらず送信することができなかった。
『もう忘れなよ、昔には戻れないんだから』
その後何も送られてくることはなかった。
こちらから何も返すこともできなかった。
読んでいただきありがとうございます
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(小説に関係ない内容も投稿したりするかもです。)