1.異常者
前作の短編ではなく今回は長編を扱ってみようと思います。
誤字等々色々あるかもしれなせんがご了承ください。
それではどうぞお楽しみください。
〜202○年4月〜
「気をつけてな」
「はーい」
車から降りるたびにそう言われて曖昧に返すようになっていた。
今年高校二年生になる僕は憂鬱な気分のまま学校に来ていた。
春休みの間は部活に行かず、春季大会には行ったのだがチームはエラー続きで負けた。
始業式が終わってみんなが友人らと話しながら帰っていく。
自転車で来れない僕はバスで帰るため時間を持て余していた。
悲しいほどに友達がいない(作る気がない)僕は一人で本を読んでいた。
バスが来る時間前になって足を引きずりながら学校の階段を降り家に帰った。
ここまで見れば部活が嫌いなどこにでもいる男子高校生としか思えないだろう。
自分で言うのも変ではあるが僕は少し、いやだいぶ普通の人からずれてしまっている。
勉学に秀でていたり運動神経がいいわけではない。
"人として"ずれている。
普通の人には戻れない。
もとから普通ではなかったのかもしれない。
僕には普通がわからなくなったから。
一話目は短めの話になっています。
二話目以降長めになるかもしれません。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
次話を楽しみに待っていただけると幸いです。