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2回目の東の森

昨日スライムを連れて帰ったら母がびっくりしすぎて大変だった。でもそのあとは触り心地が良かったのかずいぶんと気に入ってくれて、意外だったのは父さんだったな。何かと距離を取りたがっていたが、アッキー自体はなぜかずっと父の膝の上に乗りたがってご飯食べる時も膝の上だった。兄はアッキーが気に入ったのか、父の後ろをついて回る姿を見て羨ましがってたな…で、俺はと言うとアッキーにお願いしていわゆるビーズクッションみたいなサイズになってもらって体を傾けるとまぁヒーター機能のついたでかいツルツルクッション。めっちゃ気持ちよかったです。

食べ物はスライムだし何でもいいのかな?とか思いながらとりあえずキコの実を食べさせておいた。ちなみに冷えたモノが苦手なのか飲み水として差し出したものは飲まなかったのでお湯を上げてみたら喜んで飲んでた。スパークってくらいだし、温かい方がいいとか、好みとかあるのだろうか?

寝る時は同じベットに入って湯たんぽみたいな感じでちょうどよかった。夏はちょっと大変そう。



昨日と同じく今日はギルマスと森へ。

相変わらず服装が嫌なのか、ちょっと気崩したマスターと合流して行く。ただいつもよりちょっとお疲れな感じが。


「マスター、何か疲れてます?」


「あー…いやちょっとな。ライアンがあの後目ぇ冷まして、スライムが居ないって泣き出してなぁよかったらまた今度会ってやってくれ」


「もちろんです、なぁ、アッキー」


《ミィ!》


「あぁ、それと、一応従魔術で従魔にしたにせよ、この辺りにゃ珍しいし、変なのに捕まらない様にしろよ。そのスライムは常に一緒にいる様にな」


「分かりました。」


昨日ミラースさん達が帰ったあとマスターにスライムの鑑定結果を話しながら決めた事はとりあえず火魔法って事は街の外でどれくらいのものが使えるのかを見極めるのと、あとついでに俺の火・雷魔法も使ってみようって話になった。


昨日と同じ様に東の森までくると、深くには入らずにそこら辺にある木を相手にまずはアッキーのスキルをみる。


「アッキー、スキル【ヒバナ】を使ってみて」


《ミィ!》


アッキーがそう鳴くとその周り、半径30センチくらいの円形でバチバチとヒバナが舞い散る。そして高さ1メートルくらいまで膨らんだ。試しに布を近づけてみるとジワッと焦げた跡がついて、ちょっとずつ燃え始めたので水魔法をかけて鎮火させた。

時間にしたら1分とかからず自然に止まった。


「ありがとう、アッキー」


「特定火属性魔法と言うのはこれのことなのか?他の火魔法、初級ならアクアボールみたいなファイヤーボールなんてのもあるが」


「どう?アッキーできる?」


《ミィ…?》


「一度俺がやってみてできそうならやってみる?」


「そうだなやってみな」


「はいじゃあ『ファイヤーボール』」


【ドンッ】と鈍い音がしながら木に当たる。当たった所は半分抉れてそこから焦げた臭いがしてくる。

嫌な予感がしたので一応水魔法を即座にかけた。


「ふむ。やはり威力に関しては申し分ないな。」


「この杖も水と土の属性に相性がいいので基本的にこの二つを使うかもしれません」


「なるほどな。あと雷魔法はちょっと特殊でな。初級魔法なんかはライトニングショック、まぁ相手を痺れさせたり、動けなくさせる技が多い。ただ、耐性持ち相手には効きにくい。どちらかといえば応用編みたいに風魔法と合わせてはやく走れるとかだな。ここら辺はリースのやつが上手い。単に風魔法を使って早く走るよりかはな。俺も風魔法で瞬発的に早く動けたりする分には役に立つが、かなり精密に魔操作しないといけない。とりあえずそうだな。そこら辺はゴブリン探してやってみるか」


「分かりました。アッキー、今のできそう?」


《ミィ…》


「そっか、わかった。ギルマス、もしかしたら進化先がファイヤーフライムなので進化したら使えるかもしれません」


そのまま昨日の様にスライムをサクサクとかしていく。アッキーも戦わせてみたけどヒバナと体当たりを混ぜて繰り返せば倒せる様だ。ワーム相手でも同じだがちょっと焦げた匂いがするのでワームは俺が風魔法でサクサク。


結果から言うとゴブリン相手のライトニングショックは痺れて棍棒を落としてそのままの状態で倒れ、数分たっても動けない様だったのでそのまま風魔法でトドメを刺した。火魔法で焼き尽くすのも臭い的にちょっとキツいしね。


ちなみにアッキーはゴブリン相手に敏捷Dを生かして距離を取りながらヒバナで体当たりさせてみたら結構いい勝負してアッキーが買ったけど魔力を使いすぎたのかちょっとぐったりしてた。


あとマスターにゴブリンなどの討伐証明は耳などを切り落として持って帰ると教わった。自分でやるのはどうも抵抗があったから風魔法で切り落としてアイテムボックスへ。触れなくてもいのは便利だ。


5匹分で換金してもらえるらしい。昨日の3匹と今日の2匹で一回分。お値段銅貨5枚。ちなみにスライム10匹で銅貨2枚。昨日の分と今までの分は何とギルマスが集めてくれてたみたい。いつのまに…。後でカールさんところまで行くように言われた。


で、火属性魔法の単体のファイヤボールとか複数出してみたりとか、色々試してみたりした。水魔法に関しては、この際だから全力でアクアボールを思いっきり木にぶつけてみたら貫通してしまって倒れてきたからあわてて避けたよね。木を倒せるとは思ってなかった、、、。


これにはギルマスも難しい顔だった。「やっぱりあのバカに頼むしかないかな」って。


ちょっと休憩しようといって、少し開けた場所をさがしてギルマスがお香みたいな入れ物を取り出した。


「これは魔具で、リースが作ったものだ。結界魔法の様なもので2時間くらいなら弱い魔物…Dランクくらいなら寄せ付けない」


「え、それって結構凄いものなんじゃ、あ、今日は『ほうじ茶』です、どうぞ」


「おぅ、すまんな。結界の魔具は行商人やDランクに上がった奴らから結構人気だな。まぁ、それなりに値が張るが。今度の南の森でもこれは使われると思うぞ…。あいつも、こういう魔具なんかを作ってパーティーの旅のサポートをしてくれてたよ。」


「リースさん、もうすぐ帰ってくるんですよね。」


「本気で終わらせたみたいだな。昨日クルーシュのギルマスから連絡があって全て終わったと同時にこちらに向かってるそうだ。」


「そうですか。ギルマスはどうするつもりですか?」


膝の上でアッキーを撫でながら聞く。


「まぁ正直ギルドとしては本人も反省してるようだし、もちろん居なかった1ヶ月に関しては給金はない。向こうに行ってる間も依頼料のみだ。訓練に関してはお前さん次第だな。正直無属性と雷魔法に関してはリースにしか教えられん。…昔リースが魔具の作成は基本的には無属性魔法を使うと言っていた。お前さん、商人にも興味あるならこう言う魔具開発とかでも勉強してみるといいかもな」


「そのうち、商人ギルドにも顔を出そうと思ってます。こう言うお茶とかを探して広めたりするのも面白いかなって思うんです。家庭用の魔具以外は初めて見ました。面白そうです。」


「…リースは結構昔からカールの後ろを付いて歩いてたらしい。冒険者として成人した日にカールを追いかけて実家を飛び出したくらいだからな。それまでも何人か魔法を教えてくれと言ってきた奴らは居るんだが、本人は全くその気がなかったし、あの性格だからか俺たち以外と群れるのも嫌がってたんだが、自分からお前さんに魔法を教えると言い出すくらい、ちょっとは進歩したのかもな」


「カールさんにも悪い奴じゃないとは結構言われましたよ。」


「逆にリースの相手はお前さんみたいに落ち着いてる奴の方が良いんだろう。全く、どっちが子供なんだか」


苦笑いしながらお茶を飲むギルマス。緑茶より反応が良くてほうじ茶の方が好きみたいだ。今度茶葉を多めに買ってお裾分けしよう。


しばらくまた帰りにゴブリンと5体とスライムをサクサク買ってギルドへ。もちろんアッキーは俺の肩に乗って。

ギルドに入ってカールさんの買取口へ。何げに初めてだ。


「…よう。スライムも一緒か」


《ミィ!》


「お疲れ様ですカールさん。ゴブリン10体分とスライム20匹分です」


「おぅ。…確かに。全部で銀貨1枚と銅貨4枚だ」


「ありがとうございます。」


「それとラインズ、ミラースがライアン連れてきてるぞ。アレク、すまないがスライム、合わせてやれるか?」


「…やっぱりか、すまないアレク。頼めるか?」


「大丈夫ですよ。アッキー、昨日の子だよ。仲良くね」


《ミィ!》


その後再会を果たしてご満悦のライアン君とほっとした顔のミラースさん。子育て、大変そうだなと改めて感じたよね。定期的に会ってあげよう。

よければブックマーク等よろしくお願いします。

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