こんにちは、ニートです
ゆっくり投稿します。
こんにちは。ニートです。
前の仕事から1年経っても次の仕事が決まらず、面接も落ちまくり、正社員でもないパート勤務さえも落ちて今に至ります。
貯金も底をつきかけ、気軽に会えるような友達すらおらず、ニートでちょっとオタク入ってるネガティブな人間なので、「消えたいな」なんて思ってる時でした。
もともと携帯小説が大好きでこのニート期間気になるものを片っ端から読んで、気に入ればブックマークに入れてを繰り返していましたが、そもそも探すのも一苦労。今異世界もの、人気だもんね。
正直コメント欄など使用した事もなく、『面白いなぁ』で留まってしまうような小心者である。就活の帰り道、コンビニよってから自室に戻るために扉を開けて中に入る。どれかまた更新してるかな
とか思ってたら、自室に居たはずなのに上も下も真っ暗な部屋?外?に居るんだけど、、、と思って振り返ると目の前に地球っぽい惑星が見えるなんとなくだけど。心なしか自分も浮いてる気がする。宇宙にしては星がないし息もできてる。
「やぁ?君がこちらの世界に移住希望の人かな?」
「・・・これはいわゆる典型的なやつなのではなかろうか」
「いや、まぁそうなんだけど」
「移住希望した覚えはないのですが..」
「あれ?そうなんだ。で?どう?くるの?」
目の前のハリウッド美形のような日本人離れした人からスラスラ日本語出てくる時点でちょっと違和感しかない。親指で『クイッ』と後ろの惑星っぽいのを指挿してる。
髪の毛は年老いた白髪ではなく染めたのかのように艶やかで服装は真っ黒のタキシードっぽいもの、、、何故黒?
「ああ、俺、神は神でも向こうでは『創造と破壊』を司ってるからまぁ、『創造神兼破壊神』的な?」
「はぁ、お忙しそうですね。」
「反応薄いなぁ。もっと取り乱すか、喜ぶとか、君達が好きな『異世界転生モノ』なんじゃないの?」
「まぁ、好きで読んでましたけど実際自分が、となると何もできない気がしますし」
「うーん、どうする?今更返すこともできないんだけど」
「とりあえず、自分が選ばれた理由的なのってあるんですか?魔王やら何やら倒せとか言われても多分無理だし、現代の知識とかもそんな専門的なモノわからないですし。てか俺死んだんですか?」
「向こうの事情もとい、君の世界に関することは分からないけどここに居るってことはたぶん亡くなったんじゃないかな。死因とかは詳しくは分からないけど。ああ、それにこっちの世界で君がすべき事とか特にないよ。」
「じゃあアレですか魔力的なの送り込むために媒体が必要でたまたま相性が良かったとか?」
「別に魔力は事足りてるしそれはないかな?まぁたぶん君の想像通り剣と魔法の世界的なものだけど」
「じゃあ地球の神様と賭け事して勝ったからお試しに人間もらってみた的な」
「いやいや、君、どんなの読んでたの。とりあえず座ったら?」
君、おもしろいね、とケラケラ笑いながらいつのまにか白のテーブルと椅子を二脚出して優雅にティータイムを決め込んでいる神様
「じゃあ失礼します。そもそも、何故自分だったんでしょう」
「さぁ?俺はとりあえず自分の世界を創りたくて納得がいくまで弄ってたんだけどね。まぁ、おかげで創造神だ、破壊神だ、に定義されちゃって、ようやくできたから、見守ってたんだけど、ちょっと飽きちゃって。でも壊すのも惜しいし今更造り変えるのも違う気がするし」
「つまりはマンネリ化したわけですか」
「まぁ、【創る】か【壊す】しかできないからねぇ」
「0か100ってのも難しいんですね」
「まぁね。で、そう言えば俺自身まだ【お客】を招いた事ないなって思って」
「・・・その【お客】ってのが自分みたいな他所の世界の人間って事ですか」
「そーそー。誰か来たい人居るかなぁって思って。いろいろ調べたら他の俺みたいな神様ポジションの奴らは結構呼んでるみたいだし?1人くらい招いてもいいかなって」
「そうなんですか、、、あなたのお名前とか向こうの世界はどんな感じなんですか?」
「名前ねぇ、、、神の名前、つまり真名は結構長ったらしいというか人には発音できないよ。けどとりあえず俺の世界では『イシュテリア』ってよばれてるかな。世界に関しては君が思ってる通りの魔物がいて冒険者がいて貴族や王様の位がある世界かな。だいぶ昔に魔王とかもいたけどその時の勇者が倒したし、ちょい前に一時期結構めちゃくちゃだったけど、今はだいぶ平和になってるから大丈夫だとは思うよ」
いやいや、シレッと怖い事言ってますけど
「俺の言う『ちょい前は』君の感覚で言う『数百年前』くらいだから大丈夫だって」
「心の中読まないでもらっても?」
「ははは、顔に書いてあるよ」
食えないなぁこの神様。そんな顔に出てるのか
「で、自分は帰ることできない的なこと言ってましたけど」
「そうそう、友神にアドバンスもらったら【異世界転生ものが好きな人類】で【あまり未練がない】ほうがおすすめって言われてさ。それでサーチしたら君がここにいた訳。」
「まぁ、心残りは親孝行そんなできなかったなぁくらいですけど」
「お。じゃあこっちで暮らしてよ。俺はほぼ見てるだけしか出来ないけど今よりは面白そうだし、何だっけ、【チート】もあげた方がいいって言われてるから大丈夫だと思うけど」
「、、、まぁ、もらえるなら有り難く頂きますけど」
「で、よくわからないけど【チート】ってあれでしょ?めちゃくちゃ強くしたりする感じでいいの?」
「、、、いくつか質問あるんですけど、魔法とかスキルとか言語とかもっと詳しく話詰めても良いですか?」
「なるほど、友神がおススメだけあって話がスムーズだ。いいよ、久々にお喋りしたかったところだ。俺の事も『イシュ』でいいし敬語もいらないよ」
いつの間にか目の前にお茶が入ったカップがありどうぞとすすめられるままに飲む。
「じゃあイシュ、聞きたいんだけど、、、」
それからいろいろ話して向こうのことを聞いた。レベルの概念、スキルの有無、属性魔法etc...
「さて、こんなところかなと思うんだけど」
「、、、逆に聞くけど、ほんとに自分でいいのかな」
「君が向こうで生きる年数は俺にとってほんの少しだ。存分に楽しんで、楽しませてくれ」
「じゃあよろしく頼むよ」
「うん、いってらっしゃい」
そう聞こえると、一気に眠気がきて、そのまま視界が暗転した。
ブックマーク等よろしくお願いします。