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初めてなので探り探りやってきます
「なぁ」
「ん?どした?」
「なんか思ってたんと違う」
「何が?」
時間は少し遅めの昼時
昼飯を適当な店で食べ終えテーブルの上はお皿をさげられスッキリした状態で居座りながら俺達2人はうだうだしていた
「いやさ?こちらの世界に来る時さ、モテモテになれる的なことも言われたじゃん?」
「言ってたな、それで?」
「聞いてたのよりモテないじゃん!!……って言う話」
「オイ!!周りに客いるんだから静かにしろよバカ!」
目の前のイケメンが少しばかり注意するが俺はそれを無視して自分の話を続ける
「それでさ思ってたのと違うなって話」
「スルーしてその話続けるんかい!でも良くね?なんやかんや女の子にチヤホヤされてるし十分だろ」
「それはお前もだろ!!しかも…複数人からアピールされまくって!なんでオメェの方がハーレムしてんだよ!!お前あの時…
「俺は一人を愛せれば充分だわ」
的なことほざいてたじゃん!!」
「なんでだろうなぁ」
「まぁ、要するにもっとモテモテになって女の子にアピールされたいなって話なわけですよ。せっかく2度目の人生なんだ俺はお前と違って前の世界では恋人が出来ず童貞のまま死んじゃった訳だしな」
「……死んだ事知った時は複雑気持ちだったけどな」
少しばかりしんみりとした空気が俺たちの間に流れる
「で、でもさ今はあの光の球のおかげでこうして再開できたわけだ…し……ごめん」
空気に耐えかね目を背け呟くように謝った……がそんなの軽く流し
「別に謝ることねーべよ、死んじまったのはしゃーなしだよしゃーなし…ね?
それに俺たちあの神さまのおかげで再開できた?いや……どちらかというとお前に巻き込まれた? かたちとはいえ再開したわけだしな気にすんなよ」
コイツなりの気遣いだろう、前の世界では俺と同じくイジられキャラだったのにこちらの世界にきてイケメンになったことで性格が少し変わった気がする。
「おう!」
「まぁとりあえず神様には感謝だね」
「そうだな」
と返事しあの時の事を思い出し始めた