なろうのクソランキングシステムが名状しがたい何かを蔓延させる理由
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「小説家になろう」ランキングの上位作品は次々とアニメ化・漫画化しているが、はっきり言って出来の悪い作品が多い。
中には素晴らしい作品もあるが、大半は書籍化したのが信じられないレベル。
高順位から鳴り物入りで映像化したなろう系作品の数々が、一般消費者を呆れさせている。
見栄えは良くても、その中身は独創性の欠片もないテンプレのオンパレード。
すぐにチートスキルやゲーム設定に頼り、リアルの人生経験がまるで感じられない。
クラスで相手されない中学生が小学生の遊び場に乗り込んでガキ大将を気取るような、不快な作品が蔓延している。
一般誌であれば見向きもされないような作品が、なぜなろうで上位を取れるのか?
それはなろうのランキングシステムが、『致命的な欠陥品』を抱えているからだ。
その致命的な欠陥とは、『加点式』の評価。
まともなレビューサイトと違って、なろうには減点する制度がない。
だから、読み手の心象を著しく害する内容であっても淘汰されず、一部の狂信者によって持ち上げられることになる。
例えばYoutubeには『高評価』と『低評価』の二つのボタンがある。
低評価が多いからといって動画が見られなくなるわけではないが、低評価率が高くなるほどお勧めに表示されにくくなる。
視聴者の心象も悪くなるし、あまりにも低評価だと広告が付かないとも言われている。
アマゾンや楽天などの通販サイトはなろう同様5段階の評価点を設けているが、判定の基準は『平均点』。
星一つのレビューが多ければ、いくらレビュー総数が多くても粗悪な商品として見なされる。
しかし、「小説家になろう」には減点の要素が存在しない。
読者の評価点とブックマークの総和が、ランキングポイントとして計上される。
君の評価が1でも5でも、その作品のランクを上げることには変わりない。
「こんな駄文読んでられるかよ!
文章校正ぐらいしやがれ!」
と憤慨しながら最低評価を付けても、この駄作の評価はさっぱり下がらないのだ。
むしろ逆に評価を上げてしまうから、一切評価せずに立ち去るしかない。
そのせいか、なろうの評価率は他のサイトに比べても低い。
アクセス解析を見ても9割以上の人が作品を読んでも点数を付けず、そのまま立ち去っている。
作品の45%は一切評価されず、ポイントゼロで止まっている。
どんな小説・動画サイトも大半はROM専が占めているが、なろうはその中でも評価者の割合が低すぎる。
現行のシステムでは、読者は評価する気にならないのだ。
運営としては筆者のモチベを保つために低評価ボタンを避けているんだろうが、全体を見れば逆効果だ。
「好きの反対は嫌いではなく、無関心」
昔から言われている言葉だが、これほど真理を突いたものはない。
作者を殺すのは読者の叱責ではなく、いくら更新しても何の反応もない『空虚さ』。
目を引くタイトルだけで成り上がったゴミがランキングを独占したためにPVが全く得られず、自分の何が悪いのかもわからない状態が延々と続けば、どんな作家も心が折れるだろうよ。
アマゾンが曲がりなりにも顧客に信頼されているのは、読者による加点・減点が機能しているからだ。
なろうやツイッターのように減点のない評価システムを作れば、衆人の目を引くものばかりが誇張され、それが良質であるかは保証されなくなる。
その結果が現在のように9割の駄作と1割の名作が一緒に排出される、玉石混交の業界だ。
この状態だと一部のニッチ層に受ける尖った作品を送り出すことはできても、なろう全体への信頼度は著しく下がる。
この言いたい放題の罵倒を見て君は気分を害したかもしれないが、残念ながら君の怒りがこの批評の評価を下げることはない。
理由は既に語った通りだ。
どんなに偏見に満ちた見当はずれな意見であっても、他人の心を踏みにじるサイコパスであっても、なろうはそれを罰しない。
9割の不満は切り捨てられ、1割の迎合だけが歪んだランキングを作り上げる。
もしも本当に質の高い作品を世に送り出そうと思うなら、きちんと減点を取り入れて平均点で評価すべき。
自身の評価が正しくランキングに反映されるようになれば、読者も喜んで採点するだろう。
「好きの反対は嫌いではなく、無関心」
黙っていても何も伝わらない。
正負両方の側面から正直な感想を伝えることが、本当の意味で人を成長させてくれる。