二章 設定一覧
・王立術理院
アマガハラ王国の王都にある最高学府。学生は入学と同時に刻印術式を授けられる。入学には学力及び刻印術式への素養の二点が求められる。三年制。
・高濃度魔素噴出口(俗称:黒穴)
世界中に点在する高濃度魔素の魔素を噴出し続ける直径一キロメートルの穴。その穴の先に何があるのかは誰も知らない。
また、黒穴から噴出する魔素を浴びると、人間や動物、魔物は耐えきれず自壊する。例外として神威獣(理術学派では原生種と呼称)や聖人といった高濃度魔素に適応した生物がおり、彼らは黒穴から噴出する高濃度魔素を浴びても特に影響を受けない。
・聖人
高濃度魔素に適応した人間。本作では聖人ズダバとアマガハラ王国の建国王ジークムント・アマガハラが該当する。聖人は魔素への高い親和性から魔力を一切用いずに高度の理術を使用することができる。また、理術の使用には大気中の魔素を直接使用する。
・武舞祭
王立術理院で毎年開催される催し。内容は王立術理院の学生によるトーナメント形式での戦闘によって各学年の優勝者を決めるというものだが、なぜか武舞祭当日には王都中が祭りするという慣例がある。
・天地宮
アマガハラ王の住居。基本的に王以外とその護衛を除いて立ち入り禁止。例外は王から許可をもらった場合や召喚命令が下された場合。また、官人達の仕事場は天地宮を出て、すぐの所にある前面に展開している。
・ギルド
魔物退治や護衛、薬草採集などを請け負う民間組織。各地に支部があり、有事に国から強力要請があった場合には協力する協定がなされている。また、貴族がギルドに個人的な依頼をする場合もあるので、基本的に両者の関係は悪くない。
・四つの祭壇
アマガハラ王の四方に位置する祭壇。王が地鎮を行う際、力が不足している場合などに利用される。
・水龍
唯一の紫珠の神威獣。神威獣の中では唯一王と対等であると建国より公的に認められている存在。
全力を出せば、一夜にしてアマガハラを海に沈めることができると言われている強力無比な神威獣。
・龍の巫女
現王統である武断派の祖、マーシャルド・アマガハラが叡智派との骨肉争いを行った際、水龍の助力によって勝利したことを感謝して生まれた制度。アマガハラの実の娘を水龍へと仕えさせる制度。
また、この制度は王が次代へと移行するまで続き、途中での親元への帰還は許されていない。
龍の巫女は帰還後、大いに権威を持つが陰では作法を忘れて帰ってくることから、心情的には親族以外からは嫌われている。
・骸塚
アマガハラ王国の王都。天地宮内にある黒穴、その手前に植えられた青い花を咲かせる桜の木のこと。王位継承時、代を重ねるごとに血が薄まり、低下していく王の力を何十もの王族の庶子の血を一か所に集め、青い桜という形で凝縮するアマガハラ王家の最重要地。
名前は犠牲になった王族の庶子達の積み重なった骨で形成された塚が由来。




