一章 設定一覧
・アマガハラ王国
四方を海に囲まれた王国。海を隔てた北西には大陸がある。王都及びワルミ領を除く所領は貴族に統治を一任している。所領は王都とワルミ領を含めて全部で二十ある。基本的に各所領に一体ずつ神威獣がおり、アマガハラ王国では共存関係にある。
・神威獣
高濃度魔素に適応した超常の生物。アマガハラ王国では共存関係にあるが、それ以外の地域では神と崇められていたり、高位の魔物として扱われるなど対応は異なる。アマガハラ王国では王国へと与える恩恵から神威獣を上から紫珠・青珠・赤珠・黄珠・白珠・黒珠という位階に分けており、それぞれの縄張り一帯を貴族に所領として与えることで分割し、神威獣同士の対立を未然に防ぎつつ、その恩恵を受けている。王国の民は位階によって神威獣に優劣をつけているが、元来から神威獣には優劣はない。
また、縄張りの侵入者には容赦がないが、それ以外では基本的に不干渉。具体的にはスタンピードが起きても、縄張り以外は無視する。
・バルバリアント
アマガハラ王国の北方に位置する民族をアマガハラ王国が呼称するときの総称。民族は大きく三つに分かれており、マウンテルとシーロイド、そして少し海で隔てられているアイラントがある。また、それぞれの民族には神と崇める神威獣が一体ずついる。
アマガハラ王国には各地に建設された城によって戦なき支配が長く続いていたが、スタンピードでアマガハラ王国が油断した隙に蜂起し、敵対関係となった。現在は戦は起きておらず、睨み合い状態。
・貴族の階級
アマガハラ王国では貴族は神威獣の階級に合わせて、上から紫爵・青爵・赤爵・黄爵・白爵・黒爵となっている。
・霧狸
ソーカルド領の神威獣。元来臆病で、実力的にはるかに劣る魔物との戦闘も避け、濃霧によって会敵すらさせない。ソーカルド領のマスコット的な存在として老若男女に愛されている。
・理術学派
大陸のインダルという国で生まれた学派。自己の魔力を用いて理術を行使する集団で、学士と呼ばれるメンバーには理術の実力と知識、勤勉さが求められる。発祥地であるインダルを総本山として、大国である大炎帝国でも一大勢力を誇る。アマガハラ王国では結界術式の提供によって、近年急激に影響力を強めている。




